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ページID：87203更新日：2018年10月29日

平成29年度外部評価結果

「山梨県立試験研究機関における評価指針（H13.3策定）」に基づき、山梨県産業技術センターが計画・実施する試験研究が、効率的かつ効果的に実施されるよう、公平中立の立場から客観的なご意見をいただくために実施しています。

第1回外部評価では、平成28年度に終了した14テーマの研究課題に対する事後評価と、1テーマの研究課題に対する中間評価を実施しました。

第2回外部評価では、平成30年度に研究開始予定の研究課題に対する事前評価と平成28年度に開始した3年計画の研究課題に対する中間評価を実施しました。

実施日：＜第1回＞平成29年6月22日および平成29年7月13日、＜第2回＞平成29年9月21日および平成29年9月26日

実施場所：山梨県産業技術センター

1.試験研究課題の外部評価に対する考え方

 

評価を受ける目的	「山梨県立試験研究機関における評価指針（H13.3策定）」に基づき、山梨県産業技術センターが計画・実施する試験研究が、効率的かつ効果的に実施されるよう、公平中立の立場から客観的なご意見をいただくために実施する。
評価を受ける課題	山梨県産業技術センターが実施する研究は、すべて評価対象研究課題とする。ただし、国や企業等からの受託研究は、評価対象研究から除く（※） （※）受託研究は国や企業等の目的に基づいて行うものであり、研究費も委託者が負担するものであるため。
	評価の種類は、「事前評価」「中間評価」「事後評価」の3種類とする。評価方法は、効果的・効率的な研究の推進と、研究員の意識啓発をねらいに、客観的判断が可能な5段階評価方式とする。
研究課題の評価方法	事前評価項目							中間評価項目	事後評価項目
	研究の必要性 研究内容の新規性 研究目標、研究計画の妥当性 研究予算、研究体制の妥当性							研究計画の進捗度	研究目標の達成度
評価結果に対する対応	事前評価、中間評価では、評価の平均点に対し、次のとおり対応する。 評価の平均点が2点以下の課題は、原則不採用または中止とする。 評価の平均点が2点を超え、3点未満の課題は、コメントを参考に実施について再検討する。 評価の平均点が3点以上の課題は、評価コメントを参考に必要に応じて修正し実施する。   事後評価は、次の基準で採点される。 5点：計画を上回る成果となった 4点：計画どおりの成果となった 3点：おおむね計画どおりの成果となった 2点：計画を下回る成果となった 1点：成果が得られていない それぞれの評価コメントを、技術移転や研究立案に役立てていく。また、評価点は、研究者が自らの研究を客観的に評価するための参考としていく。

2.外部評価委員

• 基盤分野

氏名	所属	役職
副委員長　郷　健太郎	国立大学法人山梨大学	教授
宮嶋　尚哉	国立大学法人山梨大学	准教授
菱川　哲行	NECプラットフォームズ株式会社	執行役員　兼　甲府事業所長
青木　一樹	キヤノンアネルバ株式会社	富士事業所長
三浦　幸徳	三浦化成工業株式会社	取締役副会長

 

• 地場分野

氏名	所属	役職
委員長　柳田　藤寿	国立大学法人山梨大学	教授
茅　暁陽	国立大学法人山梨大学	教授
前田　市郎	株式会社前田源商店	代表取締役社長
斉藤　武	株式会社アセラ食品部食品理化センター	センター長
井上　陽介	メタルスタジオ・ストリームライン	主宰

 

3-1.＜第1回＞評価対象課題

• 地場分野（事後評価）

課題名	実施年度
分光分析法によるエメラルドの充填状態の解析	平成27～28年度
果樹試験場明野圃場のブドウを用いた試験醸造および成分分析	平成26～28年度
身体動作シミュレーションを活用したプロダクト開発に関する研究	平成27～28年度
3d遷移金属錯体の混合媒染効果に関する研究	平成27～28年度

 

• 基盤分野（事後評価）

課題名	実施年度
プラスチック射出成形金型冷却管の形状及び配置による成形加工の効率化	平成27～28年度
小出力レーザーによる異種金属結合に関する研究	平成27～28年度
導電性高分子を用いた透明電極作製技術に関する研究	平成27～28年度
フリージングパックを利用した冷熱衝撃試験機による簡易水浸型温度変化試験	平成27～28年度
高機能マグネシウム合金の実用化に関する研究	平成27～28年度
表面粗さの測定方法による比較評価	平成27～28年度
伝導イミュニティ試験の信頼性に関する研究	平成28年度
波長分散型蛍光X線分析装置の測定精度向上に関する研究	平成28年度
三次元座標測定機を用いた非接触形状測定の精度向上に関する研究	平成28年度
プラスチックの色移りの機構に関する研究	平成27～28年度

 

• 地場分野（中間評価）

課題名	実施年度
自然画像を元にしたジャカード織物組織の生成手法の研究	平成27～29年度

3-2.＜第2回＞評価対象課題

• 基盤分野（事前評価）

課題名	実施年度
不整地対応3次元地図作成・自律移動制御システムの開発	平成30～32年度
金属粉末積層造形金型の寿命評価および表面処理の適用について	平成30～31年度
燃料電池評価装置の測定信頼性の向上に関する研究	平成30～31年度
製造現場における装置監視用IoTシステムの開発	平成30年度
市販ドローンを利活用した安価な搬送システムの開発	平成30年度
非接触3次元スキャナの測定誤差の把握と高精度測定手法の確立	平成30～31年度
微細工具によるガラス基板加工技術に関する研究	平成30～31年度
骨折用インプラントの設計開発手段に関する研究	平成30～31年度
プラスチック材料の耐光性評価に関する研究	平成30～32年度

 

• 地場分野（事前評価）

課題名	実施年度
県内各地域の農産物の加工適性の把握と加工品開発	平成30～32年度
富士山麓・東部地域の伝統的な織物を活用した新商品開発	平成30～32年度
甲州ワイン高品質化のための各種醸造技術の検証	平成30～31年度

 

• 基盤分野（中間評価）

課題名	実施年度
県内の未利用バイオマスを利用した機能性材料の合成と評価	平成28～30年度
光触媒を利用した水素製造技術に関する研究	平成28～30年度

 

• 地場分野（中間評価）

課題名	実施年度
分裂酵母を使用した高品質清酒製造法の開発	平成28～30年度

4.評価の方法

「1.試験研究課題の外部評価に対する考え方研究課題の評価方法」に示している方法に基づき、研究主担当者が研究結果についての説明を行い、外部評価委員の皆様から評価をいただきました。

5.評価結果

• 事後評価・地場分野では、3.0～4.0の範囲で、平均点は3.3でした。
• 事後評価・基盤分野では、3.0～4.0の範囲で、平均点は3.6でした。
• 事前評価・地場分野では、3.0～3.5の範囲で、平均点は3.3でした。
• 事前評価・基盤分野では、3.0～3.8の範囲で、平均点は3.4でした。
• 中間評価対象4課題では、3.0～5.0の範囲で、平均点は3.8でした。

6.総括

それぞれの研究課題に対し評価委員の皆様からいただいたコメント等の評価結果は、今年度実施する研究や来年度の研究計画立案および研究結果の技術移転等に活かしていきます。

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