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ページID：87644更新日：2018年10月29日

平成30年度外部評価結果

「山梨県立試験研究機関における評価指針（H13.3策定）」に基づき、山梨県産業技術センターが計画・実施する試験研究が、効率的かつ効果的に実施されるよう、公平中立の立場から客観的なご意見をいただくために実施しています。

第1回外部評価では、平成29年度に終了した14テーマの研究課題に対する事後評価と、1テーマの研究課題に対する中間評価を実施しました。

第2回外部評価では、平成31年度に研究開始予定の研究課題に対する事前評価と平成29年度に開始した3年計画の研究課題に対する中間評価を実施しました。

実施日：＜第1回＞平成30年6月5日および平成30年6月6日、＜第2回＞平成30年9月5日および平成30年9月7日

実施場所：山梨県産業技術センター

1.試験研究課題の外部評価に対する考え方

 

評価を受ける目的	「山梨県立試験研究機関における評価指針（H13.3策定）」に基づき、山梨県産業技術センターが計画・実施する試験研究が、効率的かつ効果的に実施されるよう、公平中立の立場から客観的なご意見をいただくために実施する。
評価を受ける課題	山梨県産業技術センターが実施する研究は、すべて評価対象研究課題とする。ただし、国や企業等からの受託研究は、評価対象研究から除く（※） （※）受託研究は国や企業等の目的に基づいて行うものであり、研究費も委託者が負担するものであるため。
	評価の種類は、「事前評価」「中間評価」「事後評価」の3種類とする。評価方法は、効果的・効率的な研究の推進と、研究員の意識啓発をねらいに、客観的判断が可能な5段階評価方式とする。
研究課題の評価方法	事前評価項目							中間評価項目	事後評価項目
	研究の必要性 研究内容の新規性 研究目標、研究計画の妥当性 研究予算、研究体制の妥当性							研究計画の進捗度	研究目標の達成度
評価結果に対する対応	事前評価、中間評価では、評価の平均点に対し、次のとおり対応する。 評価の平均点が2点以下の課題は、原則不採用または中止とする。 評価の平均点が2点を超え、3点未満の課題は、コメントを参考に実施について再検討する。 評価の平均点が3点以上の課題は、評価コメントを参考に必要に応じて修正し実施する。   事後評価は、次の基準で採点される。 5点：計画を上回る成果となった 4点：計画どおりの成果となった 3点：おおむね計画どおりの成果となった 2点：計画を下回る成果となった 1点：成果が得られていない それぞれの評価コメントを、技術移転や研究立案に役立てていく。また、評価点は、研究者が自らの研究を客観的に評価するための参考としていく。

2.外部評価委員

• 基盤分野

氏名	所属	役職
副委員長　郷　健太郎	国立大学法人山梨大学	教授
宮嶋　尚哉	国立大学法人山梨大学	准教授
菱川　哲行	NECプラットフォームズ株式会社	執行役員　兼　甲府事業所長
青木　一樹	キヤノンアネルバ株式会社	富士事業所長
三浦　幸徳	三浦化成工業株式会社	取締役副会長

 

• 地場分野

氏名	所属	役職
委員長　柳田　藤寿	国立大学法人山梨大学	教授
茅　暁陽	国立大学法人山梨大学	教授
前田　市郎	株式会社前田源商店	代表取締役社長
斉藤　武	株式会社アセラ食品部食品理化センター	センター長
井上　陽介	メタルスタジオ・ストリームライン	主宰

 

3-1.＜第1回＞評価対象課題

• 地場分野（事後評価）

課題名	実施年度
自然画像を元にしたジャカード織物組織の生成手法の研究	平成27～29年度
甲州ワインの色調制御に関する研究	平成28～29年度
先染め織物のシャンブレー効果に関する研究	平成28～29年度

 

• 基盤分野（事後評価）

課題名	実施年度
自律走行可能なロボットの制御手法の開発	平成27～29年度
高特性溶射技術のインプラント材料への適用に関する研究	平成28～29年度
チタン製品の疲労強度に関する研究	平成28～29年度
腹腔鏡下小切開（ミニマム創）手術のための手術器具の開発	平成28～29年度
超音波を援用した切削加工面の高品位化に関する研究	平成27～29年度
超音波振動を援用したはんだ実装の信頼性に関する研究	平成28～29年度
イミュニティ試験における誤動作判断支援システムの開発	平成28～29年度
金属粉末積層造形品の機械的性質に関する研究	平成28～29年度
工業部品の洗浄評価に関する研究	平成28～29年度
電子ビームによる金型鋼の性能向上に関する研究	平成28～29年度
表面加工による軽金属への制振特性付与技術の開発	平成28～29年度
3Dプリンタにより作製した樹脂部品の強度に関する研究	平成29年度

 

 

3-2.＜第2回＞評価対象課題

• 基盤分野（事前評価）

課題名	実施年度
ディープラーニングによる画像検査のための学習データ作成効率化に関する研究	平成31～32年度
CNF技術を活用した素材開発	平成31～33年度
生産現場におけるLPWA無線の活用に関する研究	平成31～32年度
固体酸化物形燃料電池用耐熱めっきの研究開発	平成31～32年度
耐摩耗試験に関する研究	平成31年度
パッシブ型制振器による振動抑制技術に関する研究	平成31～32年度
バナジウム化合物の光吸収発熱機構に関する研究	平成31～32年度

 

• 地場分野（事前評価）

課題名	実施年度
色石評価のための機器分析データベースの構築とその利用に関する研究	平成31～32年度
硬質材料を用いた装身具への磁気バレル研磨法に関する研究	平成31～32年度
山梨県郷土伝統工芸品に関する調査研究	平成31～32年度
光吸収発熱保温製品の熱移動特性	平成31～32年度

 

• 基盤分野（中間評価）

課題名	実施年度
マグネシウム合金部品の耐食性向上に関する研究	平成29～31年度
金属3Dプリンタ造形物の高品質化に関する研究	平成29～31年度
プラスチック射出成形金型の洗浄に関する研究	平成29～31年度
プラスチック射出成形におけるガス対策に関する研究 ～プラスチック射出成形金型におけるガスベント効率の数値化～	平成29～31年度
プラスチック射出成形におけるガス対策に関する研究 ～ガス対策用エジェクタピンの最適化～	平成29～31年度

 

• 地場分野（中間評価）

課題名	実施年度
県産農産物を用いた加工品の品質向上と開発	平成29～31年度
本県ニホンジカ由来の皮・角を素材とした高付加価値製品の開発	平成29～31年度
東京オリンピック2020各種イベントにおける祝杯酒としての山梨スパークリングワインの開発	平成29～31年度

4.評価の方法

「1.試験研究課題の外部評価に対する考え方研究課題の評価方法」に示している方法に基づき、研究主担当者が研究結果についての説明を行い、外部評価委員の皆様から評価をいただきました。

5.評価結果

• 事後評価・地場分野では、4.0～5.0の範囲で、平均点は4.3でした。
• 事後評価・基盤分野では、3.0～5.0の範囲で、平均点は3.7でした。
• 事前評価・地場分野では、3.3～4.0の範囲で、平均点は3.6でした。
• 事前評価・基盤分野では、2.5～3.8の範囲で、平均点は3.2でした。
• 中間評価対象8課題では、3.0～4.0の範囲で、平均点は3.5でした。

6.総括

それぞれの研究課題に対し評価委員の皆様からいただいたコメント等の評価結果は、今年度実施する研究や来年度の研究計画立案および研究結果の技術移転等に活かしていきます。

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