トップ > 県政情報・統計 > 知事 > 開の国やまなし こんにちは。知事の長崎です。 > 施政方針 > 中部横断自動車道六郷以南の知事による現場視察
ページID:86875更新日:2018年8月16日
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中部横断自動車道(新清水JCT~六郷IC間)については、平成30年7月5日に開催された連絡調整会議において、想定以上の脆い地盤でのトンネル掘削などの難工事に伴い、富沢~南部(1工区)の開通が平成31年夏頃と示されたところであり、その内容を踏まえ、知事は工事施工箇所の状況を確認するため、現場視察を行いました。
記者
視察の感想を伺います。
知事
今日は、初めに国土交通省の施工区間を視察し、続けてNEXCO中日本の施工区間を視察しました。NEXCO中日本の施工区間では、二つのトンネルと橋を視察し、料金所は完成が間近という説明を受けました。改めて40年ぶりに高速道路で県外とつながるということについて実感を持ちましたし、あと半年余りですから安全に気を付けて一日も早い完成を期待しております。多くの県民の皆様方が期待してきた開通が実現に近づいてきたと改めて感じましたし、県内の経済活動や生活の面で大きく飛躍的にプラスに転じると思っています。
記者
一方で先月、国土交通省の施工区間において、開通時期が延びると発表されたが、改めて知事の考えを伺います。
知事
国土交通省が事業主体である新直轄区間についても、トンネル入口で説明を受けました。2年前にも説明がありましたが、脆い地盤ということでいろいろな工法を駆使して工事が進められている状況の説明を受けました。私たちが一番望んでいるのは災害に強く安全性が高い、そして信頼性の高い道路ということです。これまで国道52号に全面的に物流や経済活動を依存していたものが、中部横断自動車道という新しい交通手段ができるわけです。今、全国各地で災害が起きていますが、防災力を高めるという面からみても、安全性が高いものをつくっていただかないとならないということです。トンネル内の脆い地盤の部分で、随所に新しくいろいろな工法を駆使してつくっていただいている。新直轄区間の一部では、来年31年の夏頃に開通予定ということですが、全体としてみれば平成30年度開通予定区間のうち80%は年度内に完成するということになっています。確かに100%が望ましいところでありますが、80%までもってきたということは国土交通省やNEXCO中日本の努力を多いに評価したいと思っています。今日改めて2年ぶりに現場を見させていただきましたけれども、より安全性が高く、災害に強い道路づくりに必要との説明を受け、実感をしましたので県民の皆様にご理解をいただければと思います。
記者
期間が延びて県費負担が増えるということですが、県として今後どのような活動を行う予定ですか。
知事
事業費が190億円ほど増額し、県費負担が増えたということです。新直轄方式で高速道路をつくる場合は、国が3、県が1で3対1の割合で負担をすることになっています。ただし、中部横断自動車については、それ以外に地方交付税の措置や国の負担率を嵩上げしてもらう措置というのを当初からお願いしているので、全体事業費の1割程度の約20億円の県費が必要であるということになります。
いろいろな工法や工事内容の精査をしていただき、事業費をできるだけ少なくしていただくということと、完成したら経済的な効果、暮らしを守る効果というのは、県負担をはるかに上回る大きな効果があると考えています。山梨県民の皆様が一番利用する道路ですから災害に強く安全で信頼性の高い道路づくりを前提としながら、一日も早い開通と事業費のできるかぎり縮減をこれからも繰り返し事業者である国土交通省にお願いしていきたいと考えています。
記者
前回の2年前も国土交通省へ視察の後に要請をされたということですが、今回はどうするのか。
知事
今日も国土交通省関東地方整備局甲府河川国道事務所長へ要請をさせていただきました。また、人事異動により国土交通省の幹部も替わっていますので、改めてできるだけ早い機会に今回見た自分自身の考えも含め、一日も早い開通、安全で信頼性の高い道路づくり、コスト縮減について更なる要望活動を行っていきたいと考えています。
以上