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ページID:49239更新日:2017年2月10日
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深城ダムは山梨県大月市七保町瀬戸の一級河川葛野川(かずのかわ)に、山梨県で5番目の平成17年3月に完成した多目的ダムです。
当ダムは洪水調節、既得用水の安定化および河川環境保全等のための河川流量の確保、水道用水の確保のために建設されました。また、平成24年4月よりダム放流水を利用した水力発電も開始しました。
写真は「ダム名碑」と「ヤエザクラ」です。
葛野川は、その源を北関東山地の小金沢山、黒岳に発し、土室川と合流した後に南流して桂川(相模川)へ流れ込む一級河川です。
この河川は勾配が急峻で、また河道の流下能力が低いため、台風等による出水時には、大きな被害を受けてきました。県では、その都度、被害箇所の復旧工事や部分的な河川改修工事を実施してきましたが、沿岸が狭小で住宅や農耕地が多いこの地域において、家屋移転や用地取得を前提とした河道拡幅などの大規模な河川改修は極めて困難な状況でした。
一方、大月市及び上野原市では、これまで桂川支流の表面水や地下水等を水源として水道用水を確保してきましたが、近年、市街地の人口集中や新たな宅地開発により、水道用水の需要が急激に増加し、新たな水源が必要となりました。
そこで、県では葛野川総合開発事業として、洪水調節と併せ、上水道用水を確保するために多目的ダムとして、深城ダムを建設しました。
なお、深城ダムでは放流水を利用した水力発電も行っており、水資源の有効活用を図っています。
写真はダム供用開始前の試験湛水において、非常用洪水吐きから越流する深城ダムです。
型式:重力式コンクリートダム
堤高:87.0m
堤頂長:164.0m
堤体積:211,000立方メートル
流域面積:41.2平方キロメートル
湛水面積:0.32平方キロメートル
有効貯水容量:5,140,000立方メートル
ダム地点において、洪水の起こる場合の水量を毎秒400立方メートルと見込み、そのうちの毎秒200立方メートルをダムに一時的に貯留することにより、河川の水量を調節し、沿川地域の水害を防ぎます。
かんがい面積41.2ヘクタールの農地に対して、かんがい期を中心に必要な農業用水を確保します。
河川に生息する魚類などの水生生物や河川の浄化機能を保全するために必要な水を確保します。
大月市、上野原市の水道用水として、大月市七保町田無瀬(たむせ)地点において1日最大18,000立方メートルの水を供給します。
ダムからの放流水を利用して発電(最大出力340キロワット)を行います。
深城ダムには、ダム堤体、貯水池(シオジの森ふかしろ湖)の他に、展望台や小金沢公園を併設しています。