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定点情報(2025年第4週:1月20日~1月26日)/ その他情報(公表までに把握した情報)
(1月30日 山梨大学医学部附属病院 鈴木哲也 医師)
【要約】
[インフルエンザ] 中北保健所管内では一定数の患者が報告されていますが他保健所管内では減少しています。県全体では減少傾向にあります。
[新型コロナ] 峡南保健所管内では患者数が減少していますが、他管内では増加傾向にあります。
[伝染性紅斑] 甲府市保健所管内の患者数は減少していますが警報は維持されています。妊娠中の女性が感染すると胎児に影響が出ることがあります。咳やくしゃみなどの飛沫を通じて感染しますが特徴的な皮疹が出るより前にウイルスが多く排出されます。普段からマスクや咳エチケットなど基本的な感染対策を心がけましょう。
[対応] これからB型インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の報告数が増えてくるかもしれません。普段からの感染対策として、手洗いや咳エチケットを心がけましょう。
〇リスクアセスメント
第4週(1月20日~1月26日)の情報です。
インフルエンザは減少傾向、新型コロナウイルスは微増でした。
【インフルエンザ】
この週に報告された新規感染者数は定点医療機関あたり9.44 (報告総数387人)、県内10か所の基幹定点医療機関から報告された入院患者数の合計は11人でした。前週(第3週:1月13~1月19日)は定点医療機関あたり13.95(報告総数572人)、入院患者は24人でした。地域別に見ると中北保健所管内ではまだ一定数の患者が報告されていますが、それ以外の保健所管内では患者数が明らかに減少しています。流行が完全に収束した、というレベルではありませんが、山梨県全体ではインフルエンザの患者数が減少傾向にあることは確かなようです。
【新型コロナウイルス感染症】
新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は定点医療機関あたり7.22 (報告総数296人)、基幹定点医療機関の入院患者数の合計は32人でした。前週の新規感染者数は定点医療機関あたり6.22 (報告総数255人)、前週の基幹定点医療機関の入院患者数は54人でした。峡南保健所管内では患者数が減少していますが、他の保健所管内では増加傾向にあります。
【伝染性紅斑】
左右の頬部(ほっぺた)に赤い皮疹が出る感染症で、一般的に「リンゴ病」と呼ばれています。昨年11月ころから東京都で流行が報告されています。甲府市保健所管内の新規感染者数は先週より減少していますが、依然として警報が維持されています。子供に多い病気ですが、妊娠中の女性が感染すると胎児に影響が出ることがあります。主に咳やくしゃみといった飛沫を通じて感染しますが、特徴的な皮疹が出るよりも前にウイルスが多く排出されます。普段からマスクや咳エチケットといった基本的な感染対策を心がけることがもっとも重要です。
〇対応
インフルエンザの感染者は年末年始に比べて大幅に減少していますが、例年の傾向ではこれからB型のインフルエンザの報告が増えてきます。また、年末年始にインフルエンザが大流行し、それに伴って多くの方々が感染対策を徹底したことで、新型コロナウイルスの感染者が少なく抑えられていた可能性があります。実際に医療機関や高齢者施設等では新型コロナウイルスの集団発生が報告されており、新型コロナウイルスの感染者数が今後増加してくるかもしれません。日常的な、普段からの感染対策として、手洗いや咳エチケットを心がけていきましょう。
◆今週の感染症発生状況はこちら をご覧ください !
*保健所毎や疾患毎(インフルエンザ・コロナ・RSウイルス・感染性胃腸炎など)に今週の状況がご覧になれます。
*3月末までトップページに掲載していたコロナ入院情報は 新型コロナウイルス感染症 のページに掲載しています。
2025年1月30日作成
インフルエンザ及び新型コロナウイルス感染症について県内41箇所の定点医療機関から
報告された患者数及び1医療機関あたりの患者数を集計しました【赤色警報 黄色注意報】。
対象期間:2025年第4週〔2025年1月20日(月曜日)~2025年1月26日(日曜日)〕
◆下記数値は、「初回公表時点での数値」を掲載しています。また、医療機関から報告がなかった場合は定点当たり数値の算出対象から除いています。
インフルエンザ ※県内定当1を超えると流行入り | |||||||
週 | 山梨県 | 中北 | 峡東 | 峡南 | 富士・東部 | 甲府市 | |
4週 | 報告数 | 387 | 211 | 58 | 12 | 55 | 51 |
定当 | 9.44 | 16.23 | 8.29 | 4.00 | 6.11 | 5.67 | |
3週 | 報告数 | 572 | 256 | 87 | 24 | 120 | 85 |
定当 | 13.95 | 19.69 | 12.43 | 8.00 | 13.33 | 9.44 | |
2週 | 報告数 | 1,568 | 702 | 231 | 82 | 320 | 233 |
定当 | 38.24 | 54.00 | 33.00 | 27.33 | 35.56 | 25.89 | |
1週 | 報告数 | 786 | 343 | 89 | 82 | 184 | 88 |
定当 | 19.17 | 26.38 | 12.71 | 27.33 | 20.44 | 9.78* | |
52週 | 報告数 | 3,573 | 1,626 | 502 | 158 | 643 | 644 |
定当 | 87.15 | 125.08 | 71.71 | 52.67 | 71.44 | 71.56 |
新型コロナウイルス感染症** | |||||||
週 | 山梨県 | 中北 | 峡東 | 峡南 | 富士・東部 | 甲府市 | |
4週 | 報告数 | 296 | 124 | 54 | 14 | 47 | 57 |
定当 | 7.22 | 9.54 | 7.71 | 4.67 | 5.22 | 6.33 | |
3週 | 報告数 | 255 | 119 | 33 | 27 | 44 | 32 |
定当 | 6.22 | 9.15 | 4.71 | 9.00 | 4.89 | 3.56 | |
2週 | 報告数 | 438 | 223 | 72 | 40 | 65 | 38 |
定当 | 10.68 | 17.15 | 10.29 | 13.33 | 7.22 | 4.22 | |
1週 | 報告数 | 142 | 57 | 19 | 17 | 39 | 10 |
定当 | 3.46 | 4.38 | 2.71 | 5.67 | 4.33 | 1.11 | |
52週 | 報告数 | 412 | 176 | 67 | 39 | 75 | 55 |
定当 | 10.05 | 13.54 | 9.57 | 13.00 | 8.33 | 6.11 |
*年末年始で定点医療機関の多くが休診であったこと等を踏まえインフルエンザ警報発令を維持しました。
**本県独自基準 以下の数値を目安にYCDC医師と協議の上決定(注意報目安:定点あたり10以上、警報目安:定点あたり15以上)
◆発生動向に関する各種資料 (定点把握対象疾患・全数把握対象疾患の発生状況や病原体検出状況などがご覧になれます)
◆集団感染事例及び学級閉鎖等措置状況(PDF:36KB) ※過去の分はこちら
(施設から報告のあった事例を保健所及び施設種類ごとにご覧になれます。県保健所管内のみの情報です)
*2024年第36週以降の状況
新型コロナ措置状況(PDF:55KB)
インフルエンザ措置状況(PDF:54KB)
感染性胃腸炎措置状況(PDF:57KB)
*甲府市の状況は こちら
新型コロナウイルス感染症とは、新型コロナウイルスによって起きる感染症です。主に鼻やのど、気管、肺などの臓器(呼吸器)に感染し、インフルエンザや風邪に似た症状を引き起こします。
*新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけは、令和5年5月8日から「5類感染症」に移行しました。
新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。
下水中のウイルスを検査・監視する下水サーベイランス(下水疫学調査)は、受診行動や検査数等の影響を受けることなく、無症状感染者を含めた感染状況を反映する客観的指標としての活用が期待されています。
本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、令和5年7月から下水サーベイランス事業を実施しています。
詳しい情報は こちら
★近隣で麻しん(はしか)患者の発生が報告されています!
東京都 new 2025.1.21
麻しん(はしか)に関する 厚生労働省のページはこちら
★梅毒感染者数が増えています! 詳細はこちら (県HP) / 厚労省HP / 厚労省Q&A
★山梨県 警報/注意報疾患 関連ページ:インフルエンザ 新型コロナウイルス感染症 伝染性紅斑
〇厚生労働省や国立感染症研究所などが公表する最新・話題のレポート
〇YCDCレポート
〇新型インフルエンザ等の感染症に関する広報・啓発資料(内閣感染症危機管理統括庁HP) new 2025.1.23
警報 |
・インフルエンザ(中北保健所管内) |
注意報 |
なし |