ページID:22950更新日:2024年10月22日
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「がん」は昭和58(1983)年に死因の第1位となり、本県の令和2(2020)年の総死亡者数9,796人のうち、がんによる死亡者は2,433人で、全死亡に占める割合は24.8%と、全体の約4分の1を占めています。
がん対策の一層の充実を図るため、県、保健医療従事者、県民及び事業者の責務などを定めた「山梨県がん対策推進条例」は、平成24年4月1日に施行されました。
平成28年12月に「がん対策基本法」の一部が改正されたことを受け「山梨県がん対策推進条例」の一部が改正され、平成29年10月20日に施行されました。この改正においては、がんの早期発見の推進に係る規定等が追加されました。
平成30年7月に「健康増進法」の一部が改正されたことを受け「山梨県がん対策推進条例」の一部が改正され、令和2年4月1日に施行されました。この改正においては、健康増進法の規定を引用する受動喫煙に係る規定について、法改正との整合を図りました。
山梨県では、国のがん対策推進基本計画を基本とし、山梨県がん対策推進条例を踏まえて、「山梨県がん対策推進計画」を策定し、総合的・計画的ながん対策を推進しています。
がん患者を含めた県民が、がんを知り、がんの克服を目指し、がんに関する正しい知識を持ち、避けられるがんを防ぐことや、様々ながんの病態に応じて、いつでもどこに居ても、安心かつ納得できるがん医療や支援を受け、尊厳を持って暮らしていくことができるよう、「がん予防」、「がん医療の充実」及び「がんとの共生」を3つの柱とし、本計画の全体目標として、「科学的根拠に基づくがん予防・がん検診の充実」「患者本位のがん医療の実現」「尊厳を持って安心して暮らせる社会の構築」の3つを設定するとともに、取組みの指標を「継続的に、死亡率の低減を目指す」として、がん対策を推進しています。
平成30年3月に、これまでの計画を見直し、平成30年度から令和5年度までの6年間の取り組み項目と目標を定めた計画を策定しました。
県では、がん対策の総合的かつ計画的な推進を図るため、「山梨県がん対策推進協議会」を開催し、がん対策推進計画に関すること、がん対策の推進に関すること、その他必要な事項について、多様なお立場からご意見をいただいております。
日本人の2人に1人は、一生のうちに何らかのがんにかかると言われており、山梨県内で死亡された方のおよそ4分の1ががんを原因とするものです。しかしながら、診断と治療の目覚しい進歩により、早期に発見された場合は、多くの方が治るようになってきました。
がんの早期発見・早期治療ために、定期的にがん検診を受けましょう。
がん検診に関する情報については、以下のリンク先のページをご覧ください。
早期の子宮頸がんは、ほとんど自覚症状がありません。子宮頸がん検診では、がんになる前の細胞を見つけることができます。
20歳をすぎたら2年に1回、お住まいの市町村から検診の受診案内が通知されます。がんの早期発見のため、子宮頸がん検診を定期的に受診しましょう。
山梨県における子宮頸がん個別検診は、令和3年度から国の指針に定める検診となるよう、県内市町村が統一して運用しています。
山梨県における子宮頸がん検診の統一運用について(PDF:230KB)
子宮頸がん等を予防する目的で接種されるヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンに関する情報は、次のリンクからご参照ください。
10月は、乳がん月間です!日本女性の20人にひとりが罹ると言われています。乳がんは、早期に発見すれば治癒率の高いがんです。40才を過ぎたら、2年に1回マンモグラフィー検診をうけましょう。
検診については、お住まいの市町村へお尋ねください。
また、乳がんの早期発見には定期的な検診の受診だけでなく、日ごろから乳房の状態を意識する生活習慣=「ブレスト・アウェアネス」が大切です。
ブレスト・アウェアネスの詳細については、「乳がん検診の適切な情報提供に関する研究(外部サイト)」をご覧ください。
胃がんは日本人に多いがんであり、本県の罹患者数は大腸がんに次いで第2位で、毎年約700人が罹患し、約300人が亡くなっています。
このような中、WHOでは胃がんの8割はヘリコバクター・ピロリ(以下、「ピロリ菌」という。)の感染が原因で、その除菌により胃がんの発症リスクを3~4割減少できると報告しています。
詳細は、以下のチラシをご覧ください。
「ピロリ菌を除菌しましょう」(チラシ)(PDF:357KB)
定期的に検診を受け、早期に発見できたがんは治る可能性が高まります。
自覚症状が出てからの発見では、がんが進行し治療が困難になるおそれがあります。
「がん検診」を控えず定期的に受けましょう。
コロナ下でも「がん検診」は重要です。(ポスター)(PDF:194KB)
山梨県では、がん検診の受診率の向上に向けた取組みを企業と協働して進めるために「山梨県がん検診受診率向上プロジェクト」の協定を締結しています。
平成21年11月13日に協定を締結していた4社(東京海上日動火災保険株式会社、株式会社山梨中央銀行、山梨信用金庫、都留信用組合)に加えて、平成24年4月25日に2社(甲府信用金庫、山梨県民信用組合)と新たに「山梨県がん検診受診率向上プロジェクト」の協定を締結しました。
県内に本店を持つ金融機関がすべて加わり、代表者全員でがんの早期発見、早期治療を目指していくことを確認しました。
今後も時期続き、県民に対するがん検診の推奨を行っていきます。
協定企業
山梨県では、平成21年11月13日に、アフラック(アメリカンファミリー生命保険会社)と『山梨県とアフラックとの「がん啓発・がん検診の受診率向上」に向けた包括的連携に関する協定を締結しました。
「山梨県がん対策推進計画」に関する取組みを通じて、がんの早期発見・早期治療による県民の健康的な生活の実現を目的に連携を図っていきます。
主な活動内容
山梨県では、平成28年9月16日に、第一生命保険株式会社甲府支社との「がん啓発及びがん検診受診率向上に向けた包括的連携に関する協定」を締結しました。
本協定締結により、第一生命保険株式会社甲府支社の企業としてのネットワークを活用し、より広く県民に対してがんに関する情報提供やがん検診の大切さ、受診の重要性など普及啓発を図ります。
協定内容
市町村、医療保険者及び検診実施機関に対し、生活習慣病に係る健康診査の実施及び精度管理に関する事項について、専門的な見地から適切な指導を行うために、山梨県生活習慣病検診管理指導協議会を設置しています(令和2年度から県附属機関に移行しました)。
山梨県生活習慣病検診管理指導協議会及び各がん部会で検討・報告された事項について、結果等を公表しています。
【令和5年度山梨県生活習慣病検診管理指導協議会における課題検討結果報告】
がん検診に関して市町村及び検診機関が取り組むべき事項について(P1-4)(PDF:400KB)
胃、大腸、肝がん部会における課題検討結果(P5-64)(PDF:5,467KB)
乳、子宮がん部会における課題検討結果(P65-125)(PDF:6,641KB)
肺がん、登録評価部会における課題検討結果(P126-208)(PDF:8,337KB)
協議会設置要綱・委員名簿・背表紙(P209-211)(PDF:123KB)
【令和4年度山梨県生活習慣病検診管理指導協議会における課題検討結果報告】
がん検診に関して市町村及び検診機関が取り組むべき事項について(P1-4)(PDF:961KB)
胃、大腸、肝がん部会における課題検討結果(P5-68)(PDF:4,912KB)
乳、子宮がん部会における課題検討結果(P69-126)(PDF:4,759KB)
肺がん、登録評価部会における課題検討結果(P127-162)(PDF:4,830KB)
肺がん、登録評価部会における課題検討結果(P163-206)(PDF:1,515KB)
協議会設置要綱・委員名簿・背表紙(P207-209)(PDF:392KB)
【令和3年度山梨県生活習慣病検診管理指導協議会における課題検討結果報告】
がん検診に関して市町村及び検診機関が取り組むべき事項について(P1-3)(PDF:451KB)
胃、大腸、肝がん部会における課題検討結果(P4-27)(PDF:3,315KB)
胃、大腸、肝がん部会における課題検討結果(P28-69)(PDF:3,039KB)
肺がん、登録評価部会における課題検討結果(P70-92)(PDF:3,101KB)
肺がん、登録評価部会における課題検討結果(P93-147)(PDF:3,004KB)
乳、子宮がん部会における課題検討結果(P148-177)(PDF:4,071KB)
乳、子宮がん部会における課題検討結果(P178-211)(PDF:2,328KB)
協議会設置要綱・委員名簿(P212-214)(PDF:303KB)
【令和2年度山梨県生活習慣病検診管理指導協議会における課題検討結果報告】
胃・大腸・肝がん部会(P1~54)(PDF:2,317KB)
肺がん・登録評価部会(P83~155)(PDF:3,489KB)
【令和元年度山梨県生活習慣病検診管理指導協議会における課題検討結果報告】
令和元年度山梨県生活習慣病検診管理指導協議会における課題検討結果報告(PDF:4,096KB)
※本報告書の数値、指標は公表時点での速報値であり、国等で公表する数値、指標とは異なる場合がありますのでご注意ください。
がん患者がその居住する地域にかかわらず等しく、がんの状態に応じた適切ながん医療を受けられることを目的に、相談体制やがん医療提供体制の整備された医療機関を国が指定しています。
県内の「がん診療連携拠点病院」「地域がん診療病院」は、次のとおりです。
このデータは第8次山梨県地域保健医療計画(令和6年度~令和11年度)で公表することを前提に実施した調査などに基づいて作成されたものです。部位別のがん医療を担う病院や療養支援等の機能別医療機関一覧等です。
緩和ケアとは、重い病を抱える患者やその家族一人一人の身体や心などの様々なつらさをやわらげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケア(特定非営利活動法人日本緩和医療学会による『市民に向けた緩和ケアの説明文』)とされています。さらにわかりやすく一言でいうと「病気に伴う心と体の痛みを和らげること」(厚生労働省緩和ケア推進検討会)となります。がん患者さんや家族は、がんと診断されたとき、治療の経過、あるいは再発や転移がわかったときなどのさまざまな場面でつらさやストレスを感じます。緩和ケアでは患者さんと家族が自分らしく過ごせるように、医学的な側面に限らず、いろいろな場面で幅広い対応をしていきます。
「がん対策推進基本計画(平成24年6月閣議決定)」において、緩和ケアについては、「がんと診断された時からの緩和ケアの推進」が重点的に取り組むべき課題として位置付けられています。がん患者とその家族が、可能な限り質の高い治療・療養生活を送れるように、身体的症状の緩和や精神心理的な問題などへの援助が、終末期だけでなく、がんと診断された時からがん治療と同時に行われることが求められています。
がん等の診療に携わる医師等に対し、がん等と診断された時から痛みをはじめとした、苦痛に対する緩和ケアの知識、技術を修得し実践できるよう、がん診療連携拠点病院等において、厚生労働省から示された指針に基づき緩和ケア研修会を開催しています。
口腔の衛生状態や健康度が、がん治療の経過や予後に大きく関わることが種々の研究から明らかになっています。がんの手術前や手術後にプロフェッショナルな口腔ケアを実施することで、治療に伴う口腔トラブルの予防や軽減が図られ、がん治療の効果も大きくなり、QOLの向上が期待できます。
詳しくは、次のリンクをご覧ください。
がん治療の影響や症状の進行により身心に障害が生じると、生活の質が著しく低下することがあるため、その予防や機能の維持・向上に役立つ「がんリハビリテーション」の重要性が高まっています。
県ではリーフレットや医療従事者向けの事例集などを作成・公開しています。
詳しくは、「がんのリハビリテーション」のページをご覧ください。
山梨県内には、がんに関する相談窓口として、県が設置する「山梨県がん患者サポートセンター」のほか、がん診療連携拠点病院等における「がん相談支援センター」があります。
各窓口は、患者さんご本人や家族など、どなたでも相談できます。また、治療開始前やかかりつけの病院でなくても相談できます。
相談は無料で、プライバシーは厳守します。
がん患者さんやそのご家族が抱える悩みや不安について、まずはお気軽にご相談ください。
平成23年5月に、山梨県がんピアサポート研修会を修了した方で構成される「山梨がんピアサポート希望(のぞみ)の会」が発足しました。
がん患者さん及びご家族の抱える不安や悩みにがん経験者が寄り添い、相談者ご自身が納得できる安心した生活を送るためのお手伝いを行っています。
山梨県がんピアサポート希望(のぞみ)の会の活動は下記をご覧ください。
がんの治療内容によっては、妊孕性(生殖能力のこと)に影響を及ぼすことが知られており、国内では、平成29年に日本癌治療学会が「小児、思春期・若年がん患者の妊孕性温存に関する診療ガイドライン」を定め、がん治療医と生殖医療を専門とする医師との連携が図られてきています。
しかし、妊孕性温存に係る費用は、保険適用外で、全額自己負担となることから、県では、対象となるがん患者が、将来に希望を持ってがん治療に取り組めるよう、平成31年4月1日以降、妊孕性温存療法を終了した県民に対し、この療法に要した費用を助成することとしました。
詳しくは「がん患者妊孕性温存支援事業」のページをご覧ください。
山梨県では、がんの治療に伴う外見(アピアランス)の変化を補完する補整具(ウィッグ、補整用下着、人工乳房など)の購入費用について、市町村を通じた補助を行っています。
現在、日本人の2人に1人ががんに罹り、そのうち3人に1人が働く世代であるといわれています。がんは加齢とともに罹る可能性が高まるため、高齢化の進展や定年の延長化を背景に今後は事業場において、がんを経験する労働者が増えることが見込まれます。一方で医療技術の進歩により、仕事をしながら治療を続けることができる患者が増加しており、労働者ががんになった際の対応が企業経営を行う上でも重要な課題となっています。
県では、働くあなたが「がん」と診断されたとき、ご利用していただきたい相談窓口を案内するリーフレットを作成しました。
リーフレット「働くあなたが「がん」と診断されたら、そのときどうしますか」(PDF:2,195KB)
県と独立行政法人労働者健康安全機構山梨産業保健総合支援センターでは、「事業者のためのがん治療と仕事の両立支援ハンドブック」を作成しました。是非ご活用ください。
関連資料
がん患者の約3割は働く世代であるといわれており、近年では働きながら通院治療を受ける患者が増えています。
こうした働く世代のがん患者が治療と仕事を両立できる環境整備を促進するため、がんに関する情報やがん患者が働きやすい仕組みの導入についての出張講座を提供します。
・がんの治療と仕事の両立支援のための出張講座チラシ(画像をクリックすると、拡大されます)
送付先:〒400-8501 山梨県庁健康増進課 がん対策推進担当 FAX 055-223-1499
山梨県がんの治療と仕事の両立支援出張講座 企業向け講師派遣実施要綱(令和3年3月制定)(PDF:104KB)
がん患者や家族は、告知を受けた瞬間から、不安やとまどいに直面し、「再発」や「転移」の恐怖と向き合っています。同じ思いを体験している仲間に相談したり、悩みを語り合うことは、明日への勇気につながります。
山梨県では、県内の患者団体・支援団体について情報を掲載しています。
詳しくは「山梨県内の患者団体・支援団体について」のページをご覧ください。
平成24年4月1日に「山梨県がん対策推進条例」が施行され、生活習慣が健康に及ぼす影響、がんの予防や早期発見の重要性など、正しい知識を繰り返し学習することで、理解、関心を深めていく必要があるため、第10条にがん教育の推進と定められました。
そこで県では、平成24年度から中学3年生および高校1年生を対象としたがんに関する学習活動用リーフレットを作成し、平成25年度からは小学6年生を加えて、それぞれの年齢に合わせた内容のリーフレットを作成しています。
リーフレットの電子データは、県教育委員会のホームページからダウンロードすることができます。
県教育委員会ホームページへのリンク
保健体育課「保健・給食」>がんに関する普及啓発>リーフレット小学生用・中学生用・高校生用
山梨県内で開催されるがんに関する講演会やイベントなどのご紹介をしています。
各イベントは予約が必要なものもありますので、詳細は各事務局にお問い合わせください。
がん患者さんやそのご家族とがん体験者が語り合う「がんサロン」が開催されます。
予約不要・参加無料で、どなたでもご参加いただけます。また、秘密は守られます。
開催場所や開催日時などの詳細は、NPO法人がんフォーラム山梨のホームページをご覧ください。
◇ ワークショップ 12:00~ スキンケア体験・がんピアサポート相談・がんサロン体験
◇ 講 演 13:30~16:30
第1部:がん治療と仕事の両立を健康経営の視点で考える
講師:今井 久 氏(山梨学院大学大学院社会科学研究科特任教授/山梨総合研究所理事長)
第2部:治療と就労の両立のために~見た目もケアする~(仮題)
花王株式会社 アピアランスケアへの対する取り組み
第3部:職場での「がん検診実施」や「治療と仕事の両立」に必要なもの(パネルディスカッション)
座長:福井 里美 氏(東京都立大学看護科准教授)・山岸 良治 氏(NPO法人がんフォーラム山梨)
その他:入場無料・申込不要
詳細は、チラシをご覧ください。 チラシ(PDF:593KB)
「がん検診」って、どんなことをするのかご存じですか?
NPO法人がんフォーラム山梨では、山梨県地域福祉活動補助金を受け、がんに対する理解を深めることを目指し、
がんの早期発見につながるようなポスターを募集しています。
「がん検診」についてわかりやすく説明した動画をご覧いただき、イメージを膨らませてください。
詳細はこちらのサイトをご覧ください。
啓発ポスターの入選作品をご紹介します。(画像をクリックすると、拡大されます)
県では、医師や医療機関の協力のもとに、平成19年4月からがん患者さんの情報を集めて集計・解析をする「地域がん登録事業」を実施してきました。「地域がん登録」では、平成27年12月31日までに診断された症例を登録しています。
平成28年1月からは、がん登録等の推進に関する法律に基づき、「全国がん登録」を実施しています。「全国がん登録」では、平成28年1月1日以降に診断された症例を登録しています。
以下のリンク先をご覧ください。
国立がん研究センターにおいては、障害のある方にがん情報をお届けするための取り組みを進めています。
音声、点字資料のご案内については、次のリンクをご参照ください。
・国立がん研究センターがん情報サービス「がん情報音訳・点訳資料作成支援について」
独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターのホームページ「がん情報サービス」で、「もしもがんと言われたらーまず、心がけておきたいこと」として、納得できる治療を受けることや、よりよい療養生活を送る助けとして役立つ情報を掲載しています。