ページID:3531更新日:2019年2月6日
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やまなし農村風景写真コンクール
講評
審査委員長 白簱史朗
第1回のやまなし農村風景写真コンク-ルは、県としても初めての試みであり、応募作品の集まりが懸念されたが、嬉しいことに予想を大幅に上まわる487点という初回としては充分以上の数が集まった。今回は初回でもあり、テストケ-スとして部門分けをし、1.施設2.人物3.風景4.イベントと4部門を募集した。幕を開けてみると、やはり風景部門がダントツで多く、次いで人物部門、施設部門、イベント部門の順に作品が集まった。何といっても風景という対象はなじみがあり、初めての人にも親しみやすい。それに山梨県は他県に対して誇る有数の山岳があり、それを背景として、田園や果樹園、作物などを入れこむことが容易である。したがって、風景部門には優秀な作品が多く集まった。
しかし、人物部門は人間が対象となるので動作、表情を生かすことができるため、これまたすぐれたものが多く見られた。イベントもまた同様である。アピ-ル力の小さかったのが施設部門で、これは人工のものを周囲にマッチさせることが難しく、そのためもあったろうと思う。
最優秀賞である知事賞はやはり、果樹園を前景とした甲府盆地と南アルプスの作品で、優秀賞の審査委員長賞は、朝日のあたる田園風景、実行委員会特別賞は人物部門の中から可愛らしい少女の作品が選ばれた。
一人一賞であり、全体で19点という入選数であるので、紙一重のところで惜しくも入選に外れた人たちには、まことに残念であったがまた、来期をめざしてがんばってほしい。
アドバイスとして、プリントの発色状態が悪く、そのために選外となったものが多数あった。ちゃんとしたラボ(現像所)に依頼してプリントしてもらうことをおすすめする。また、そのためにはカラ-ネガよりも、カラ-ポジフィルム(スライドのフィルム)を使用されることをおすすめする。結果として一番効果が上がる。
いずれにしても来期には、またすぐれた作品を多数ご応募されることを期待する。