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ページID:8067更新日:2017年6月13日

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遺跡トピックスNo.0161甲府城の石垣

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野面積み

〈写真1〉野面積み(のづらづみ)

切石積み

〈写真2〉間知石積み(けんちいしづみ)

 

甲府城の石垣には、大きく分けて、写真左のように大小様々な形をした石材を使ったものと、写真右のように同じような大きさや形の石材を利用したものの2種類があります。右は、石材を大きく加工しているのに対して、左は石材をほとんど加工していません。左のような石垣は「野面積み」(のづらづみ)と呼ばれ、甲府城の石垣の特徴と言えます。甲府城の野面積み石垣は、現在の位置にお城が築かれた当時のもので、400年以上も前のものです。

詰石(つめいし)とは?

0161_詰石とは

〈写真3〉詰石


野面積み石垣では、大小様々な大きさの石材を使うため、石と石の間に隙間ができます。この隙間に据(す)える、直径10cm~30cm程度の石を「詰石」と呼びます(写真3の黄色部分)。詰石は、石垣が崩れないよう大きな役割を担っていますが、時の経過と共に元の位置から動いたり、落下してしまいます。では、詰石がなくなるとどうなってしまうのでしょうか?

詰石の重要性とは?

0161_詰石施行

〈写真4〉詰石がない状態の石垣と補修後の様子

 

写真のように詰石がなくなるとそこに大きな空間ができます。その奥には、石垣を築くための土台となる裏栗石(うらぐりいし=詰石よりも小さい小石)や盛土(もりど=内部の土)があり、これらが流失してしまいます。また詰石という小さな石がなくなることで、より大きな石が落ちてしまい、支えを失った石が上からの重みを支えきれずに割れたり、さらなる石の落下を引き起こし、最終的には石垣が崩れてしまいます。

みんなで石垣を守ろう!

山梨県では、400年以上も前に築かれた石垣を未来に残すため、石垣整備を実施しています。今年(平成20年)も、落ちた詰石を補充したり、割れた石材を補強する補修工事を県内の石工(いしく)さんを中心におこなっています。
11月1日は、この工事に携わっている石工さんが、詰石作業の極意(ごくい)を手解(てほど)きしてくれます。皆さんも体験を通じて、甲府城の石垣を守っていきませんか?

 

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