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遺跡トピックスNo.0161甲府城の石垣
県指定史跡甲府城跡一覧
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0043県指定史跡甲府城跡-甲府城発掘展-
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0069県指定史跡甲府城跡-金箔瓦
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0119県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事(H19)-
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0129県指定史跡甲府城跡-道路の下から追手門-
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0141県指定史跡甲府城跡-滴水瓦-
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0146県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事(H20)-
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0180県指定史跡甲府城跡-甲府城展-
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0183県指定史跡甲府城跡-おもしろ講演会-
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0189県指定史跡甲府城跡-石垣石材の加工-
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0198県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事(H21)-
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0214県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事と石工技術の体験-
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0225県指定史跡甲府城跡-「昔覚ゆる甲府城-築城技術と甲州石工文化-」展の開催-
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0232県指定史跡甲府城跡-「昔覚ゆる甲府城-築城技術と甲州石工文化-」展の開催-
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0244県指定史跡甲府城跡-鉄門の再確認調査-
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0257県指定史跡甲府城跡-野面積み-
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0261県指定史跡甲府城跡-鉄門の石垣-
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0278県指定史跡甲府城跡-鉄門復元事業-
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0283県指定史跡甲府城跡-「昔覚ゆる甲府城展」の開催-
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0285県指定史跡甲府城跡-狭間-
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0306県指定史跡甲府城跡-お城の排水施設「暗渠」-
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0295県指定史跡甲府城跡-ひらけ!玉手箱-
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0297県指定史跡甲府城跡-石工道具-
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0317県指定史跡甲府城跡-慶長一分金-
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0329県指定史跡甲府城跡-数寄屋曲輪の地鎮祭-
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0345県指定史跡甲府城跡-「ひらけ!玉手箱~よみがえる鯱」展の開催-
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0364県指定史跡甲府城跡-石垣補修工事-
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0389県指定史跡甲府城跡-石垣-
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0249甲府城跡-県庁構内の遺跡-
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0332甲府城跡-発掘された甲府の城下町展-
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0352甲府城跡-石垣普請-
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0362甲府城跡-県庁構内(駐輪場)発掘調査速報-
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0367甲府城跡-県庁構内(委員会室棟)発掘調査速報-
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0369甲府城跡-発掘された甲府の城下町~武田氏館と城下町-
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0370甲府城跡-鉄門の活用~鉄門イベント-
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0397甲府城跡-石切場跡-
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0408県指定史跡甲府城跡-石垣-
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0412県指定史跡甲府城跡-石垣の積み方-
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〈写真1〉野面積み(のづらづみ)
〈写真2〉間知石積み(けんちいしづみ)
甲府城の石垣には、大きく分けて、写真左のように大小様々な形をした石材を使ったものと、写真右のように同じような大きさや形の石材を利用したものの2種類があります。右は、石材を大きく加工しているのに対して、左は石材をほとんど加工していません。左のような石垣は「野面積み」(のづらづみ)と呼ばれ、甲府城の石垣の特徴と言えます。甲府城の野面積み石垣は、現在の位置にお城が築かれた当時のもので、400年以上も前のものです。
詰石(つめいし)とは?
〈写真3〉詰石
野面積み石垣では、大小様々な大きさの石材を使うため、石と石の間に隙間ができます。この隙間に据(す)える、直径10cm~30cm程度の石を「詰石」と呼びます(写真3の黄色部分)。詰石は、石垣が崩れないよう大きな役割を担っていますが、時の経過と共に元の位置から動いたり、落下してしまいます。では、詰石がなくなるとどうなってしまうのでしょうか?
詰石の重要性とは?
〈写真4〉詰石がない状態の石垣と補修後の様子
写真のように詰石がなくなるとそこに大きな空間ができます。その奥には、石垣を築くための土台となる裏栗石(うらぐりいし=詰石よりも小さい小石)や盛土(もりど=内部の土)があり、これらが流失してしまいます。また詰石という小さな石がなくなることで、より大きな石が落ちてしまい、支えを失った石が上からの重みを支えきれずに割れたり、さらなる石の落下を引き起こし、最終的には石垣が崩れてしまいます。
みんなで石垣を守ろう!
山梨県では、400年以上も前に築かれた石垣を未来に残すため、石垣整備を実施しています。今年(平成20年)も、落ちた詰石を補充したり、割れた石材を補強する補修工事を県内の石工(いしく)さんを中心におこなっています。
11月1日は、この工事に携わっている石工さんが、詰石作業の極意(ごくい)を手解(てほど)きしてくれます。皆さんも体験を通じて、甲府城の石垣を守っていきませんか?
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