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受賞者 | 活動内容等 |
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(山中湖) |
平成19年に組織を発足し、行政と連携して整備した口留め番所跡や山中地区の山中湖へ降りていく道幅の狭い「たてみち」の有効性について調査し、整備のアイデアを行政と協議し最終的に道路整備した。 |
受賞者【設計者】 | 講評 |
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株式会社塩山製作所 MGVsワイナリー 設計者:株式会社エムテド 株式会社アクシス 施工者:植野興業株式会社 (甲州市) |
半導体部品製造工場をワイナリーにコンバージョン(用途転換)した特異な例。既存の外観や設備を活かし、窒素のタンクを広告物として活用するなど、随所に工夫された質の良いデザインが展開されている。高さを抑えた外観が周囲のぶどう棚と溶け込み、建物壁面に掲出された社名がバランスよく表現されている。 |
Miura料理店 設計者:株式会社滝口建築 (富士河口湖町) |
周囲を森に囲まれた閑静なフレンチレストランに相応しく、広告物は壁面のみのシンプルな設えとなっている。外装のコンクリート壁面にスチール切文字という素材の組み合わせが適度なコントラストを演出しており、夜に点灯する照明もおもむきがあり、外観全体の上品なまとまりが好印象を与えている。 |
受賞者【設計者】 | 活動内容/講評 |
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塩山高校商業研究部 および3年4組都市整備探究グループ ~魅力あふれる町づくりへの参加~ (甲州市) |
塩山高校商業研究部では、平成22年から甲州市塩山の観光について調査研究し、「ENZANガイドマップ」の発行や地域の特産品のワイントンバーガーや天空カボチャ、甘草をPRするための商品開発を行ってきた。 |
本栖湖を愛する会& 本栖湖みらいプロジェクト (富士河口湖町) |
平成14年に「本栖湖を愛する会」を発足し、毎年6月の第1週の土曜日に「本栖湖クリーンアップ」を実施し、今年で16回目。年々ゴミは減り、環境も良くなってきている。本栖湖フリーク(愛する人達)は「自分たちの遊び場は自分たちで守る」という意識が芽生え、自発的にゴミ拾いや草刈りなどを行い、景観への意識も日々変化している。新たな取り組みとして地域おこし協力隊を中心に、本栖湖の未来を考えるまちづくり組織「本栖湖みらいプロジェクト」を地元有志と平成28年1月に発足。 |
流月堂 設計・施工者:(有)鶴田看板塗装店 (山梨市) |
100年を超える歴史がある和菓子店が、道路改良事業により移設・新築された事例。店舗建設にあたり、店主は地域のまちづくり勉強会で景観の大切さを実感したといい、そのことが店舗の設えや広告物のデザインに活かされている。シンプルな看板、開放的でありながら和風の落ち着いた店舗外観は、店先の植栽がおもてなしの雰囲気を高めている。 |
ハシドイ 設計・施工者:中里繪魯洲 (上野原市) |
蔵を喫茶店にリノベーションした事例。入口に掲げられた看板は鋳造で蔵が持つ雰囲気と調和し、趣のある外観をつくりだしている。通りから直接蔵は見えないが、敷地入口周辺のさりげない案内表示は来訪者にとって隠れ家を見つけたような、まちを歩く楽しみを教えてくれる存在となっている。 |
さんさい 設計・施工者:高村広芸 (山中湖村) |
山中湖畔の国道沿いにあるこの店舗が隣接する周辺店舗と同様に、地域の独自ルールにより広告物の修景を行った事例。既存の建植広告物の位置を変え、高さを抑え、面積も小さくし、和風建築の店舗との統一感が形成されている。 |
ホテルマウント富士 設計・施工者:株式会社加々見工務店 (山中湖村) |
山中湖畔道路にあるホテル入口を案内する広告。これまでの隣地境界壁を全面的に改修し、質感のある石張り風とした点が高く評価できる。看板の地色には村の景観計画の推奨色を用いて、周囲のアカマツとの関係性を損なわないようにしており、内照式の穏やかな夜間の演出と併せ、湖畔の景観を活かす演出がなされている。今後は足元の植栽にもこまめに手を入れ、季節ごとの彩りが添えられることを期待する。 |
湖岸のパン工房レイクベイク 設計・施工者:株式会社リプライ (富士河口湖町) |
河口湖畔の公園の背後に位置し、湖や公園への眺望を阻害しないよう配慮された看板類は、落ち着きのある素材感や色調で、周囲の景観にうまく馴染んでいる。公園の園路から店舗へと続く入り口部分にある看板は歩行者の目線に沿って設置されており、動線に沿って自然な誘導を促す存在となっている。 |
ふじみ荘 設計・施工者:有限会社アイ美広 (富士河口湖町) |
精進湖畔にある民宿兼食堂の修景事例。シンプルなピクトグラムを採用し、メニューを記載したA型看板を設置するなど、カフェ風の親しみやすい外観がデザインされている。湖畔に向かって新設したウッドデッキやベンチ、パラソルが寛ぎの雰囲気をうまく演出しており、バスを待つ観光客らの新たな憩いの場が誕生したことは大変素晴らしい。 |
南アルプス市芦安地区集合看板 設計者:株式会社コトブキ 施工者:株式会社フロンティアサトー (南アルプス市) |
山岳登山や温泉施設がある観光地域の広告物を集約した事例。同地区の景観向上を目的に、行政と民間事業者による誘導看板等の整備委員会を立ち上げ、これまで無秩序に掲出されていた看板類を撤去し集約化した取組みは高く評価できる。 |