ページID:37437更新日:2017年6月13日

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埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0288稲山遺跡

笛吹市の遺跡

  • 0014経塚古墳-復元古墳-
  • 0217経塚古墳-内部構造-
  • 0251経塚古墳-石室の石積み-
  • 0280経塚古墳-列石-
  • 0396経塚古墳-八角形の意味-
  • 0019桂野遺跡-石皿・磨石-
  • 0100桂野遺跡-陥し穴-
  • 0111桂野遺跡-前期土偶-
  • 0262桂野遺跡-縄文時代前期の住居跡-
  • 0265桂野遺跡-土器に描かれた物語-
  • 0020四ツ塚古墳群-玉類-
  • 0235四ツ塚古墳群-装身具-
  • 0022狐原遺跡-墨書土器-
  • 0059平林2号墳-副葬品-
  • 0079平林2号墳-青銅鏡-
  • 0102平林2号墳-ガラス玉-
  • 0202平林2号墳-馬具類や装身具類-
  • 0240平林2号墳-勾玉-
  • 0337平林2号墳-勾玉-
  • 0081身洗沢遺跡-田んぼと木製品-
  • 0230身洗沢遺跡-プラント・オパール-
  • 0339身洗沢遺跡-農具の今と昔-
  • 0125水口遺跡-柄鏡形敷石住居跡(1号住居跡)-
  • 0355水口遺跡-敷石住居跡(3号住居跡)-
  • 0135花鳥山遺跡-エゴマ種子塊-
  • 0194花鳥山遺跡-縄文時代の食生活を知る遺物-
  • 0199花鳥山遺跡-世界最大級の縄文土器?-
  • 0406花鳥山遺跡-耳飾り-
  • 0145竜安寺川西遺跡-発掘調査速報-
  • 0155竜安寺川西遺跡-発掘調査速報2-
  • 0165竜安寺川西遺跡-発掘調査速報3-
  • 0179竜安寺川西遺跡-ミニチュア土器-
  • 0147境川中丸遺跡-発掘調査速報-
  • 0157境川中丸遺跡-発掘調査速報-
  • 0181境川中丸遺跡-S字状口縁台付甕-
  • 0148一の沢遺跡-縄文時代中期の住居-
  • 0293一の沢西遺跡-ヒトをモチーフにした土器-
  • 0307一の沢遺跡-縄文土器-
  • 0350一の沢遺跡-みんなで応援しよう!「ミュージアムキャラクターアワード2012」のいっちゃん-
  • 0150稲山遺跡-発掘調査速報-
  • 0160稲山遺跡-発掘調査速報2-
  • 0170稲山遺跡-発掘調査速報3-
  • 0209稲山遺跡-常滑甕-
  • 0229稲山遺跡-すり鉢-
  • 0288稲山遺跡-かわらけ-
  • 0151三光遺跡-発掘調査速報-
  • 0166三光遺跡-発掘調査速報5-
  • 0171三光遺跡-発掘調査速報6-
  • 0186三光遺跡-耳飾り他-
  • 0173二之宮遺跡-食材をふかす道具-
  • 0284二之宮遺跡-置きカマド-
  • 0219亀甲塚古墳-盤龍鏡-
  • 0264亀甲塚古墳-碧玉製管玉-
  • 0234御坂中丸遺跡-縄文時代早期-
  • 0275馬乗山2号墳-甲府盆地最後の前方後円墳-
  • 0331地耕免遺跡-斎串と馬の歯-
  • 0354中丸東遺跡-縄文時代前期の土器と古墳時代の住居跡-
  • 0356石橋条里制遺構-古代の土地区画整理-
  • 0371太鼓畑遺跡-調査概要-
  • 0382六ッ長遺跡-調査概要-

稲山遺跡概要

稲山遺跡は、山梨リニア実験線建設に伴って平成20年度に発掘調査が行われ、縄文時代前期末~中期初頭(約5,500~5,000年前)の住居跡や集石土坑土坑、また、中世(約700~400年前)の地下式土坑や溝状遺構など検出されました。
約半年間で行われた調査の結果、稲山遺跡は中世主体の遺跡であることがわかり、周辺部の歴史的環境を考える上で、重要な発見となりました。

遺跡トピックスNo.150No.160No.170No.209No.229

0288_稲山遺跡上空

所在地山梨県笛吹市八代町岡字稲山1903-2外
◆時代縄文時代・中世
◆調査機関山梨県埋蔵文化財センター
◆報告書山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第272集2011年3月刊行

稲山遺跡出土のかわらけ

0288_稲山_ロクロかわらけ0288_稲山_かわらけいろいろ

かわらけとは?

かわらけは、小さな皿の形をした釉薬(うわぐすり)をかけていない素焼きの土器をいい、、一般的には物を盛るための器とされ、食器の他、儀式や祭祀(さいし)に使われていたものとされます。
大きさは、8cm~15cm程度で様々なものがあり、現在の茶碗の深い形のものや、醤油のつけ皿のように浅く皿形をしたものがあり、器の厚さも薄いものから、厚ぼったいものもみられます。

かわらけの作り方

稲山遺跡から出土したものを観察すると、ロクロづくりによるものと、手づくねによる2種類の作り方がみられます。
ロクロづくりは、回転台の上に粘土の固まりをのせ、形をつくり、台を回しながら糸を使って台から切り離し、日陰で乾燥し、焼かれます。手づくねのかわらけは、回転台を使わず、粘土の固まりを人の肘(ひじ)や、膝(ひざ)にあてて丸みをつくり、成形します。あとは、同じように焼かれます。

0288_稲山_手づくね0288_稲山_手づくね2

かわらけの用途

前述したように、食器としてや儀式や祭祀に使われていたとされますが、このほかにも、土器の観察をしていく中で何に使われていたか、わかるものもあります。その代表的な物の中に、かわらけの口の部分に黒いタール状のものが付着しているものがよく見られます。これは、灯明皿(とうみょうざら)と言って、かわらけに油を注ぎ、口の部分に芯をのばし、芯の先に火をつけて、明かりを灯すものですが、そのときのススや油カス等が付着した物です。灯明は、神仏にそなえる明かりですが、一般の室内にも使われていたと考えられます。
また、寺院跡や城跡等の遺跡からまとまって出土するときがあります。これは、宴(儀式)等の場で、使い捨ての物として利用されていたと考えられています。
なにか、もったいないような気がしませんか?

 

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