トップ > 組織案内 > 観光文化・スポーツ部 > 山梨県埋蔵文化財センター > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックス一覧 > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0288稲山遺跡
ページID:37437更新日:2017年6月13日
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笛吹市の遺跡
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稲山遺跡概要稲山遺跡は、山梨リニア実験線建設に伴って平成20年度に発掘調査が行われ、縄文時代前期末~中期初頭(約5,500~5,000年前)の住居跡や集石土坑や土坑、また、中世(約700~400年前)の地下式土坑や溝状遺構など検出されました。 遺跡トピックスNo.150、No.160、No.170、No.209、No.229 所在地山梨県笛吹市八代町岡字稲山1903-2外 稲山遺跡出土のかわらけかわらけとは?かわらけは、小さな皿の形をした釉薬(うわぐすり)をかけていない素焼きの土器をいい、、一般的には物を盛るための器とされ、食器の他、儀式や祭祀(さいし)に使われていたものとされます。 かわらけの作り方稲山遺跡から出土したものを観察すると、ロクロづくりによるものと、手づくねによる2種類の作り方がみられます。 かわらけの用途前述したように、食器としてや儀式や祭祀に使われていたとされますが、このほかにも、土器の観察をしていく中で何に使われていたか、わかるものもあります。その代表的な物の中に、かわらけの口の部分に黒いタール状のものが付着しているものがよく見られます。これは、灯明皿(とうみょうざら)と言って、かわらけに油を注ぎ、口の部分に芯をのばし、芯の先に火をつけて、明かりを灯すものですが、そのときのススや油カス等が付着した物です。灯明は、神仏にそなえる明かりですが、一般の室内にも使われていたと考えられます。
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