山梨県警察 > 暮らしの安心情報 > 山岳情報(山梨県警察) > 山岳遭難発生状況
ここから本文です。
山岳遭難の傾向として、中高年層による遭難者が多くを占めています。
特に、60歳以上による滑落や転倒、体調不良といった態様が目立ちます。また、低山では、照明具を持たず日没になったり、地図を持たずルートを見失ったりして、道に迷う態様が多くなっています。
登山の前には、事前に万全の準備をした上で登山計画書を提出してください。また、準備運動や体調管理を万全にするとともに、決して無理をしないよう安全登山を心掛けてください。
最新の山岳遭難状況は「山岳遭難ファイル」に掲載されています。
令和6年夏山期間(7月、8月)中における山岳遭難発生状況は、発生39件、遭難者数39人(死亡7人、負傷20人、無事救助12人)でした。(内訳は下記の表を参照してください。)
山系別では、南アルプス山系が19件19人と最も多く、御坂山系での発生はありませんでした。態様別では、発病が13件と最も多く、次いで滑落が12件でした。
年齢別では60歳以上が22人で54%、40歳以上が34人で87%を占めています。
発生件数 | 遭難者数 | 死亡 | 負傷 | 無事救助 | 行方不明 | |
令和6年 | 39件 | 39人 | 7人 | 20人 | 12人 | 0人 |
令和5年 | 42件 | 45人 | 4人 | 22人 | 19人 | 0人 |
前年比 | -3件 | -6人 | +3人 | -2人 | -7人 | ±0人 |
令和6年春山期間(4月~6月)中における山岳遭難発生状況は、発生34件、遭難者数36人(死亡3人、負傷19人、無事救助14人)でした。(内訳は下記の表を参照してください。)
山系別では、秩父山系が14件15人と最も多く、態様別では、転倒が12件と最も多い状況でした。
発生件数 | 遭難者数 | 死亡 | 負傷 | 無事救助 | 行方不明 | |
令和6年 | 34件 | 36人 | 3人 | 19人 | 14人 | 0人 |
令和5年 | 28件 | 28人 | 5人 | 13人 | 9人 | 1人 |
前年比 | +6件 | +8人 | -2人 | +6人 | +5人 | -1人 |
令和5年度冬山期間(令和5年12月~令和6年3月)中における山岳遭難発生状況は、発生25件、遭難者数30人(死亡2人、負傷7人、無事救助17人)でした。(内訳は下記の表を参照してください。)
山系別では、大菩薩・道志山系が11件13人と最も多く、態様別では滑落が6件と最も多く、次いで道迷いが5件でした。
発生件数 | 遭難者数 | 死亡 | 負傷 | 無事救助 | 行方不明 | |
令和5年度 | 25件 | 30人 | 2人 | 7人 | 17人 | 4人 |
令和4年度 | 26件 | 28人 | 5人 | 16人 | 7人 | 0人 |
前年比 | -1件 | +2人 | -3人 | -9人 | +10人 | +4人 |
令和5年中の山岳遭難は、発生145件、遭難者数157人(死亡18人、負傷73人、無事救助64人、行方不明2人)となり、前年と比べ、発生10件、遭難者17人の減少となりました。(内訳は下記の表を参照してください。)
発生件数 | 遭難者数 | 死亡 | 負傷 | 無事救助 | 行方不明 | |
令和5年 | 145件 | 157人 | 18人 | 73人 | 64人 | 2人 |
令和4年 | 155件 | 174人 | 19人 | 69人 | 85人 | 1人 |
前年比 | -10件 | -17人 | -1人 | +4人 | -21人 | +1人 |
山系別では、南アルプス山系が46件と最も多く発生し、次いで大菩薩・道志山系が39件となりました。
態様別では滑落が41件と最多となり、次いで転倒が35件、道迷いが26件となりました。前年と比べ転倒が10件増加し、道迷いが12件減少しました。
年齢別では50代の遭難者が39人と最多となりました。40歳以上の中高年者は、121人と全体の約77%となり、遭難者の8割近くを占めています。
県外居住者が146人(約93%)、関東居住者は101人(64%)となっています。また、都道府県別でみると東京都が45人(29%)、埼玉が22人(14%)、神奈川が19人(12%)となります。
令和5年秋山期間(9月から11月)中における山岳遭難発生状況は、発生50件、遭難者数56人(死亡4人、負傷25人、無事救助27人)でした。(内訳は下記の表を参照してください。)
山系別では、南アルプス山系が16件16人と最も多く、次いで大菩薩・道志山系が12件14人でした。態様別では、道迷いが14件と最も多く、次いで転倒が13件でした。
年齢別では、60歳以上が26人で46%、40歳以上が47人で84%を占めています。
発生件数 | 遭難者数 | 死亡 | 負傷 | 無事救助 | 行方不明 | |
令和5年 | 50件 | 56人 | 4人 | 25人 | 27人 | 0人 |
令和4年 | 55件 | 65人 | 8人 | 21人 | 36人 | 0人 |
前年比 | -5件 | -9人 | -4人 | +4人 | -9人 | ±0人 |
発生日 |
場所 |
態様 |
性別 |
年齢 |
負傷状況 |
概要 |
1日 火曜 |
南アルプス山系 (小仙丈ヶ岳) |
疲労 |
女 |
75歳 |
なし |
下山中、疲労により行動不能となったことから救助要請。(県防災ヘリ「あかふじ」が救助) |
3日 木曜 |
南アルプス山系 (北岳) |
転倒 |
男 |
62歳 |
負傷 |
下山中、足を滑らせ転倒し左足を負傷したことから救助要請。(県防災ヘリ「あかふじ」が救助) |
4日 金曜 |
秩父山系 (黒金山) |
発病 | 男 | 63歳 | なし | 下山中、体調不良を発病し行動不能となったことから救助要請。(地上救助隊が救助) |
5日 土曜 |
南アルプス山系 (北岳) |
滑落 | 男 | 66歳 | 負傷 | 下山中、足を滑らせ滑落し首等を負傷したことから救助要請。(地上救助隊及び県防災ヘリ「あかふじ」が救助) |
6日 日曜 |
秩父山系 (大蔵経寺山) |
道迷い |
女 |
30歳 |
なし |
下山中、道に迷い救助要請。(地上救助隊が救助) |
12日 土曜 |
南アルプス山系 (高谷山) |
転倒 | 男 | 73歳 | 負傷 | 下山中、足を滑らせ転倒し頭部等を負傷したことから救助要請。(県防災ヘリ「あかふじ」が救助) |
16日 水曜 |
南アルプス山系 (七面山) |
転倒 | 男 | 74歳 | 負傷 | 下山中、バランスを崩し転倒し頭部等を負傷したことから救助要請。(県防災ヘリ「あかふじ」救助) |
16日 水曜 |
南アルプス山系 (七面山) |
疲労 | 女 | 71歳 | なし | 下山中、疲労により行動不能となったことから救助要請。(県防災ヘリ「あかふじ」が救助) |
26日 土曜 |
南アルプス山系 (芦安芦倉地内) |
滑落 | 男 | 74歳 | 死亡 | キノコ採り中、何らかの原因により滑落したもの。家族からの届出により、捜索中、斜面で発見。(県防災ヘリ「あかふじ」が救助) |
27日 日曜 |
秩父山系 (瑞牆山) |
転倒 | 女 | 51歳 | 負傷 | 下山中、バランスを崩し転倒し右足を負傷したことから救助要請。(県防災ヘリ「あかふじ」救助) |
31日 木曜 |
御坂山系 (三つ峠) |
道迷い | 男 | 49歳 | なし |
下山中、道に迷い救助要請。(県防災ヘリ「あかふじ」が救助) |
掲載されている発生状況は、山梨県で発生した全ての山岳遭難ではありません。
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月なし | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
お問い合わせ