トップ > 組織案内 > 砂防課 > 砂防事業の概要

ページID:4711更新日:2017年3月24日

ここから本文です。

砂防事業の概要

砂防の目的

  • 土石流などの土砂災害から下流の人家、公共施設、耕地を保全する。
  • 山地における土砂の生産・移動を防止することにより、山地を保全する。
  • 都市部および農山村部における生活の場を守り、併せて生活環境を改善する

砂防とは、一度に多量の土砂が流出して発生する土石流災害を防止することにあります。 しかし、自然の力に対して人間の力でねじ伏せるのではなく、有害な土砂を自然になじませながら、(土砂の動きを制御、調節)無害な土砂の流れにすることです

 

未だ災害が起きていないから大丈夫という安心は禁物であり、”災害は忘れずにやってくる”という心構えが必要!!

 

土石流の速度は通常時速40kmに達すると言われています。 このエネルギーはすさまじく、下流域に大災害をもたらします。 平成15年7月20日に熊本県水俣市をおそった土石流は、最高時速70kmにも達したそうです。

砂防事業の種類

補助砂防事業(国土交通省から補助を受けて行う砂防事業)

通常砂防事業

土石流等の土砂災害を防止する事業

火山砂防事業

火山性の地質の地域(火山地域)で行う事業

砂防設備修繕事業

古くなった施設を修理したり、機能を向上させる 砂防環境整備事業 特に自然環境、景観に配慮して行う

災害関連緊急砂防事業

大雨、山火事などの災害で危険となった箇所で、緊急に行う

県単独砂防事業(県単独費で行う砂防事業)

砂防事業

国庫補助対象とならない小規模な砂防事業

砂防維持修繕事業

国庫補助対象とならない小規模な修繕事業

生活関連土木施設整備事業

各地域の個性を生かした、安全・快適な施設を整備する事業

砂防設備いろいろ

砂防堰堤(えんてい)

不透過型(ふとうかがた)堰堤

土石流を捕捉、調節し、流出する土砂の量、土石流のピーク流量を減少させる。

土砂が溜まった後は、川底を緩やかにして、土石流のスピードを落とし、エネルギーを減少させる。

 

石張り堰堤

コンクリートや巨石で本体を作り、表面の保護のため石を貼り付けた構造

 

コンクリート堰堤

コンクリートむきだしの構造。最近は表面に凹凸をつけるなどして、景観にも配慮している。

 

ダブルウォール

ダブルウォール堰堤

鉄網、金属パネル、コンクリートパネルで枠を作り、中に現地の土砂を詰めた構造

透過型(とうかがた)堰堤

土石流を捕捉、調節し、流出する土砂の量、土石流のピーク流量を減少させる。
平時は溜まった土砂を少しづつ下流に流して、空き容量を確保する。また、大きな落差を持たないので、渓流の連続性をあまり損なわない。

 

コンクリートスリット堰堤

堰堤写真

 

格子枠鋼製堰堤

(ジャングルジム)

格子枠鋼製堰堤

 

その他、鋼製スリット堰堤、 鋼製枠堰堤

渓流保全工(けいりゅうほぜんこう)

流路工

上流の砂防堰堤で勢いをそがれた土石流を、安全に下流へ流すことと、左右の岸が削られて有害な土砂が発生しないように保護することを目的とする。土石流の衝撃力に対抗するため、通常の河川の護岸より強固な構造としている。

山腹工(さんぷくこう)

山腹工

土石流は、渓流に堆積した土砂だけでなく、上流の山の崩落によって引き起こされることが多い。この崩落を防ぐために、構造物や植林などの方法によって山腹を保護する。

砂防工事の施工例

砂防施設の効果

土石流対策として砂防堰堤を設置しています。

金山沢大規模砂防堰堤 

金山沢 大規模砂防堰堤(コンクリート・不透過型) @南アルプス市

自然環境に配慮した砂防

魚類、水棲生物、植生、自然景観等へ配慮し、自然と共生した砂防事業を展開します。

荒川コンクリートスリット堰堤

荒川 砂防堰堤(コンクリートスリット・透過型)魚道付 @甲府市

桂川田原の滝

桂川 田原の滝 @都留市

砂防公園の整備

砂防工事と一体的に遠路、広場や散策路を設置し、砂防公園として人々が憩い、 自然とふれあい、多目的に活用できる安らぎの空間を提供しています。

砂防公園写真 

四ッ沢川砂防公園

このページに関するお問い合わせ先

山梨県県土整備部砂防課 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1710   ファクス番号:055(223)1714

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

このページを見た人はこんなページも見ています

県の取り組み

pagetop