ページID:4706更新日:2023年4月18日
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土砂災害危険箇所周辺にお住まいの方々に、防災意識を持っていただくため、毎年6月の1ヶ月間を「土砂災害防止月間」、6月1日から7日を「がけ崩れ防止週間」として、各種の行事を開催しています。
土砂災害防止月間移動教室
「砂防」という言葉を聞いたことがありますか。
「砂防ってなあに?」「土砂災害ってなあに?」
このたび、小学生高学年を対象とした砂防読本「さぼうのおしごと」を作成しました。
詳しくはこちらをご覧下さい。
(PDF版)→砂防読本「さぼうのおしごと」(PDF:2,994KB)
危険箇所等を、市町村地域防災計画に掲載するとともに、地域にお住まいのの方々に危険箇所を知っていただけるように、昭和61年度から土砂災害危険箇所標識板の設置を進めています。
危険箇所標識板の例
平成5年度には危険箇所・避難場所・避難経路等を明示した土砂災害危険区域図を、市町村と協力して作成しました。平成14年度末に、土砂災害危険箇所の見直し点検結果が公表され、危険箇所の数が大幅に増えたので、市町村地域防災計画の改訂作業に情報を提供しています。
土砂災害ハザードマップの例
これら危険箇所を記入した地図、現在各建設事務所で閲覧できますが、これを電子化してパソコンで閲覧できるようにした地図を、市町村役場や公民館などで利用できるように、将来はインターネットなどの手段で利用できるよう、準備すすめています。
土砂災害危険箇所管理システム
山梨県では、県土を災害から守るために河川改修や砂防事業を進める一方、雨量・河川水位等の情報をリアルタイムに収集・配信できる「総合河川情報システム」の整備を、治水課と砂防課の共同で行ってきました。「総合河川情報システム」で扱われるデータは、災害時の状況を、水防、砂防の管理団体を通じて住民へ迅速に連絡するために役立てられます。
山梨県では県内全域に雨量計を68カ所、主要な河川・湖沼に水位計を55カ所設置しています。また、国土交通省関東地方整備局富士川砂防事務所が設置した、18カ所の雨量計観測データをリアルタイムに受信して、県観測局データとともに防災業務に役立てています。
雨量局、水位局で観測された情報は、無線、光ファイバケーブルなどの通信手段を介して、10分ごとに「監視局」へ送信されます。この監視局は、県内に8カ所ある建設事務所に設置されていて、雨量・水位局が観測した情報を収集、整理して県庁に送信します。また、県庁との通信に障害が生じたときの備えとして、観測データを蓄積する機能を持っています。
この監視局から送られる情報を蓄積し、さらに県内全域の情報として整理して、様々な数値情報、画像情報に加工するのが県庁に設置されている「統制局」です。
この雨量情報、水位情報は、山梨県のホームページでも提供しています。
また、外出先など、パソコンを使えない場所でも情報が得られるように、インターネットに対応した携帯電話(i-mode、EZ-Web、Yahoo)向けの情報提供ページの運用を行っています。
砂防課では、雨量・水位情報の「総合河川情報システム」に加えて雨量から土砂災害発生の危険性を判定する「土砂災害警戒情報システム」、土砂災害危険箇所などの地理情報をまとめた「土砂災害危険箇所情報管理システム」、さらに市町村や住民と相互に通報を行う「相互通報システム」など、土砂災害から人命を守る情報(ソフトウェア)対策に取り組んでいます。
土砂災害は地質や地形、土地の利用状況、雨量など様々な要因が複雑に絡み合って発生すると考えられ、「いつ」「どこで」「どのぐらいの規模で」発生するかを予測することは、非常に困難です。
砂防課では、雨や地盤の特性をもとに県内の土砂災害の危険度を5段階のレベルで表示しています(気象台から提供された予測情報に基づき、約1kmのメッシュごとに表示)。