ページID:115180更新日:2024年5月16日
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新年早々苦言を申し上げ申し訳ないのですが、広報誌「ふれあい」に掲載された知事の挨拶文にはあまりに沢山の片仮名英語が使われて居て、是では県民に十分伝わらないと感じます。此れは日本中に蔓延る悪癖の一つで、何も知事が悪いと申すものではありません。以下、注目して頂きたい点をご説明します。
3頁にいきなり「感染症ポータルサイト」と言う言葉がありますが、この「ポータルサイト」を理解して-居る人はどれだけ居るでしょうか?
「グリーン・ゾーン」も、山梨県の感染防止策を表す言葉としては違和感が有りました。
「インバウンド観光」も、県民に分かり易い言葉では無く、態々片仮名英語で難しくする必要も無いでしょう。
「リカバリー・メニュー」も何のことやら分かりません。「スタート・アップ企業」、「メディカル・デバイス・コリドー計画」、「MaaS」、「ITC」、「ヤング・ケアラー」、「スクール・ソーシャル・ワーカー」など、どれ程の県民に意味が伝わって居るのでしょうか?
知事としては、県内の産業振興が一番の命題でしょうが、もし山梨県が全国の注目を集め、住みたい地域を目指すのであれば、不必要な片仮名英語を県や市町村の公報書類から一掃する事も手段として有るのではないでしょうか?見栄を張らない、卑屈に為らない、上から目線に為らない、何よりもお互いに優しい気持ちで接する県民を目指したいものです。世はデジタル社会ですが、この流れに付いて行けない人も大勢居るでしょう。其れは老人ばかりではありません。若い人達でも、見栄から分かった振りをしているだけで、お互いの意思疎通は阻害されているかも知れません。何より、日本語に誇りを持ち、日本文化を愛する県民であると表明することは、其れこそ知事が仰る「日本のトップ・プレーヤー」への早道かも知れません。
いただいた「ふれあいを読んで」につきまして、広聴広報グループからお答えいたします。
このたびは、広報誌「ふれあい」知事挨拶文中のカタカナ英語表記に関して、わかりにくいとのご意見をいただき誠にありがとうございました。
私どもも、広報誌をお読みいただいた方に情報が適切に伝わることが何よりも大切であると考えております。文章の作成に当たっては、なるべく平易な言葉を使うように努めており、ご指摘いただいたカタカナ英語表記についても、可能なものは言い換えたり、注を付けたりしております。
しかしながら、日本語として社会に十分に定着しているもの、代替可能な日本語表現がないもの、造語や固有名詞など言い換えることでかえってわかりにくくなってしまうものといった、カタカナ英語表記せざるを得ない言葉もございます。それぞれの言葉の社会への定着度合いなどを勘案しながら、なるべく多くの方に伝わる表現を選んでおりますので、ご理解くださるようお願いいたします。
●●様からいただいたご意見を参考に、今後もそれぞれの言葉をよく吟味し、必要な場合は言い換える、説明を付けて使うなどの工夫をこれまで以上に重ね、より伝わりやすい文章になるよう努めて参ります。
このたびは貴重なご意見をいただきありがとうございました。今後も広報誌「ふれあい」にお目通しいただけますと幸いです。