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ページID:46348更新日:2023年3月30日
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ウェルシュ菌は、ヒトや動物の腸管内や土壌など自然界に広く常在しています。この菌は、酸素が少ない環境を好む菌(嫌気性菌)で、また、芽胞(がほう)のような形態をとることがあります。芽胞の状態になると熱や乾燥に強い特徴を持ちます。
食品を大釜などで大量に加熱調理すると、中心部は無酸素状態になり、他の細菌が死滅しても、ウェルシュ菌だけが芽胞の状態で生き残ります。その後、45℃程度に食品の温度が低下すると、芽胞が発芽し、発育し始めます。
食品中で大量に増えたウェルシュ菌が、食べ物と一緒に小腸内で増殖し、菌が芽胞の状態へ変わる時に、エンテロトキシン(毒素)が産生され、その毒素により下痢などの症状が起こります。
潜伏期間は、約6~18時間でほとんどが12時間以内で発症。腹痛、下痢が主な症状。多くは1~2日で回復します。