児童虐待が起きる要因
先に記載したように、児童虐待は家庭の様々な問題が重なりあって起こります。その要因を分類すると次のようになります。
保護者側の要因
- 低体重児(いわゆる「未熟児」)のために、長期入院などにより親子が離れていた期間があったり、望まない妊娠による子であったりした場合
- 若年結婚で「親になる心の準備」ができていなかった場合
- 妊娠中や出産前後にうつ状態等精神的に不安定な状態に陥った場合
- 保護者の性格が攻撃的、衝動的である場合。
- 適切な医療を受けていない精神障害、アルコール依存症、薬物依存症等の場合
- 親自身が虐待を受けて育った場合
子ども側の要因
- 子どもの気質(よく泣いてなだめにくい、非常に頑固)による場合
- 子どもが慢性的疾患を持っていたり、障害があったりする場合
養育環境による要因
- 経済的に困っている、夫婦関係がうまくいっていないなど家庭内に問題を抱えている場合
- 夫婦間に暴力(ドメスティック・バイオレンス)がある場合
- 頻繁に転居を繰り返す場合
- 親族や地域から孤立した場合
- 乳幼児検診等定期的な健康診査を受診しない場合
※ただし、これらの要因がいくつかあったからといって、必ず虐待になるという訳ではありません。