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ページID:3716更新日:2019年2月1日
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日本の歴史は縄文時代から始まると考えられていました。しかし、1946(昭和21)年に縄文時代より古い地層から石器が発見(群馬県岩宿(いわじゅく)遺跡)されたことにより、縄文以前の日本人の生活が確認されました。
縄文時代の石器(磨製(ませい)石器)に対する意味から、この時代を「旧石器時代」と呼びます。旧石器時代の人々はまだ土器を作っていなかったため、土器を作る前、つまり先土器(せんどき)時代とも呼びましたが、現在では世界の時代区分との関係で、旧石器時代という時代名が一般的です。
当時の石器を打製石器と呼び、その形(用途)によって、ナイフ形石器、尖頭器(せんとうき)、彫器(ちょうき)、削器(さっき)に大別されます。
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礫群(南部町天神堂遺跡、県指定文化財)
数十~数百個集めた礫群(れきぐん)は、石が変色したり割れたりしているので、火を使って調理活動をした跡だと考えられています。
局部磨製石斧(北杜市横針前久保遺跡)
磨製(ませい)石器=新石器時代が定説ですが、「局部磨製石斧(せきふ)」と呼ばれる刃先の一部を磨いた石おので、県内最古の石器(およそ3~4万年前)の一つです。大型動物の解体用という見方があります。