ページID:57063更新日:2021年1月12日
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カワウは、ペリカン目ウ科の大型(全約80cm、翼長約130cm)の魚食性水鳥で、全国の内湾、河川、湖沼などに生息しています。樹上にコロニーを形成し、集団で生活する習性が強く、繁殖期が4月から6月と長く、1回に4個産卵し、繁殖率が高くなっています。カワウは、河川等の有用魚類、特に放流直後のアユ等を捕食し、しかも一日当たりの捕食量が300~500gと多いため、各漁業協同組合では被害防止に努めていますが、効果的な方法は確立されていません。
山梨県においては、平成5年11月頃に富士川で初めて飛来が確認され、それ以降、飛来数・地域ともに拡大し、平成18年度には飛来数はピークに達しましたが、近年は、擬卵の置き換えやドライアイスによる繁殖抑制の効果もあり、減少傾向にあります。
山梨県では、カワウ食害防止総合対策事業により、次のとおり対応しています。
山梨県では、カワウ食害防止総合対策事業により、次のとおり対応しています。カワウの個体数抑制のためには、繁殖地では繁殖抑制が効果的であり、繁殖地以外では追い払いが有効です。平成18年からは、関東10都県で合同一斉追い払いが実施されています。こうした取組の結果、ヒナの巣立ちを抑制することでカワウの個体数の増加を抑え、アユの食害も低下させていますが、今後も、カワウによる食害対策の体制整備や取組みの継続が重要となっています。
山梨県におけるカワウによるアユの食害推定被害額の推移(PDF:32KB)
なお、カワウ食害防止総合対策事業の一部は、山梨県漁業協同組合連合会への補助事業として実施しています(カワウ食害防止総合対策事業費(山梨県内水面振興推進事業費)補助金)。
山梨県におけるカワウ個体数の推移 |
山梨県におけるカワウによるアユの食害推定被害額の推移 |