ページID:40544更新日:2023年6月29日
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西湖のクニマス
現在、クニマスが生存するのは世界に山梨県だけであり、早急な調査と保護が求められています。一方、クニマスはかつて「魚一匹米一升」と呼ばれ珍重されたと言われ、水産資源としての潜在的価値は高く、本県内水面漁業への活用も期待されています。
しかし、クニマスの生態等については謎が多く、近縁種のヒメマスとの生態的関係等も謎に包まれています。そこで、山梨県水産技術センターでは、クニマスの生息環境や産卵生態等から生態を明らかにするための研究や、増殖及び養殖技術の確立に向けた研究を行っています。
得られた成果は、今後、クニマスの保護や活用、本県内水面水産業の振興に活かされることが期待されます。
西湖での産卵環境調査の様子 飼育魚からの採卵試験の様子
【平成24年度~平成26年度】
山梨県水産技術センター、山梨県衛生環境研究所
※山梨県総合理工学研究機構による予算で実施
【平成27年度~平成29年度】
山梨県水産技術センター、山梨県衛生環境研究所、富士山科学研究所、東京海洋大学
※山梨県総合理工学研究機構による予算で実施
【平成30年度(プレ研究)~令和3年度】
山梨県水産技術センター、山梨県衛生環境研究所、東京大学、東京海洋大学、山梨大学
※山梨県総合理工学研究機構による予算で実施
クニマス生息数の推定と年次動向、生息環境(水温、餌等)との関連について調査を実施しています。
湖底産卵場水源の水文調査や親魚の来遊状況等の調査を実施しています。
クニマスの完全養殖技術(飼育親魚からの再生産)確立を目指して、飼育試験を実施しています。
東京海洋大学と連携して、クニマス生殖細胞の凍結保存、代理親魚(クニマス生殖細胞を移植したヒメマス等)からのクニマ
ス復活技術の研究を実施しています。
※山梨総合理工学研究機構研究報告へリンクします
「クニマスの生態解明及び増養殖に関する研究」(その1)、(その2)
クニマスの保全並びに活用に関する研究(平成27年度~平成29年度)
クニマスの保全及び養殖技術に関する研究(平成31年度~令和3年度)