トップ > 組織案内 > 観光文化・スポーツ部 > 山梨県埋蔵文化財センター > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックス一覧 > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.314大月遺跡
ページID:39882更新日:2017年5月18日
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大月遺跡出土の磨製石斧大月遺跡から出土した石器(せっき)です。これは、磨製石斧(ませいせきふ)と呼ばれる石器ですが、どんなふうに使われたのでしょうか? 大月遺跡の概要大月遺跡は、大月市大月二丁目に所在する山梨県立都留高等学校の敷地内から大月バイパスまで広がる縄文時代を中心とする遺跡です。過去、10回に渡って発掘調査が行われています。今回紹介する石器は、第6次調査(県立都留高等学校体育館建設に伴う調査)で発見されたものです。この発掘調査では、今から4000年~3000年前の敷石住居跡や土器・石器などがたくさん発見されました。 磨製石斧について縄文時代には、打製石斧(だせいせきふ)と磨製石斧という2種類の使い方の違う石斧があります。ここでは、磨製石斧を取上げます。大月遺跡からは、破片を含めて10点ほどの磨製石斧が出土していますが、中でも残りがよく、大きさの違うものを3点ご紹介します。3点とも緑色をしたとても堅い石材を使っています。全体がよく磨かれていてツルツルしていますが、よく見ると、3点とも先端部分がすり減っていたり、割れている様子がわかります。どうして、このようになってしまうのでしょうか? 磨製石斧の使い方実は、磨製石斧は木を切る道具なのです。磨製石斧に木の柄(え)をつけた状態で使います。先端部分をよく磨くと、紙もきれるほど鋭く(するどく)なります。しかし、木に打ち付ける力もかなりかかるので、堅い石材を使っていても、何度も使うと先端が欠けてしまうのでしょう。大きさも様々ですが、3点とも先端がすり減っていたり、割れたりしているので、使う場面は違っても、実際に使われていたと考えられます。 磨製石斧の使い方 |