トップ > まちづくり・環境 > 環境保全 > 水質・土壌・地盤 > 水質監視及び保全対策 > 富士川等の水質調査(山梨県・静岡県合同での水質調査)
ページID:90093更新日:2021年11月5日
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駿河湾でサクラエビが不漁となっていることに関して、富士川やその支流の早川などの濁りとの関係を指摘する声があります。
サクラエビの不漁と、河川の濁りの関係は不明ですが、静岡県から本県に、山梨県内の富士川やその支流の早川などの濁りについて、両県合同での水質調査を実施したいと要望がありました。
このため、山梨・静岡両県で協議し、早川水系及び山梨県内の富士川本流の濁りなどの状況について、両県が、科学的根拠に基づいて把握することを目的に調査を行うことになりました。
合同調査では、早川水系及び山梨県内の富士川本流の濁りなどの状況が可能な限り正確に把握できるよう、14地点を選定し、浮遊物質量などの項目を調査することとし、令和元年5月から7月までの3か月間で計9回の調査を行いました。月ごとの調査結果(速報値)については既に両県で公表したところです。
早川の中流域や雨畑ダムなどで、降雨の影響などと思われる濁りが見られましたが、静岡県との県境の富士川においては、調査の直前にまとまった降雨の見られたときを除き、濁りは見られませんでした。
なお、合同での水質調査の終了後の8月から実施している山梨県独自調査では、調査前にまとまった降雨の見られたときを除き、目立った濁りは見られませんでした。
令和2年2月、合同水質調査結果を踏まえた今後の取組について公表しました。
河川やダム湖の表層の水を汲みます。 |
汲んだ水は、専用の容器に入れ、検査室に届けます。 |
県の試験研究所では、浮遊物質量などの科学的な検査を行います。 |
水に溶けない細かな砂などをろ紙でこしたものです。 |
主な調査地点における調査時の河川の写真をご覧いただくことができます。地点名をクリックしてください。
No. | 地点名 | 浮遊物質量(mg/L) | pH | 電気伝導率(mS/cm) | ||||||
5月7日 |
5月20日 | 5月28日 | 5月7日 | 5月20日 | 5月28日 | 5月7日 | 5月20日 | 5月28日 | ||
1 | 早川 西山ダム(371KB) | <1 | 1 | 5 | 7.6 | 7.9 | 7.6 | 0.10 | 0.10 | 0.09 |
2 | 早川 見返橋 | 3 | 1 | 13 | 7.9 | 7.9 | 8.0 | 0.21 | 0.22 | 0.21 |
3 | 早川 ヤマセミ橋 | 2 | 7 | 7 | 7.9 | 7.9 | 7.8 | 0.15 | 0.15 | 0.14 |
4 | 早川 中之島橋(368KB) | 9 | 23 | 33 | 7.8 | 8.0 | 8.0 | 0.17 | 0.18 | 0.16 |
5 | 雨畑川 上流 | 170 | 9 | 380 | 8.0 | 8.0 | 8.0 | 0.18 | 0.10 | 0.19 |
6 | 雨畑川ダム貯水池(314KB) | 21 | 6 | 1600 | 7.9 | 8.1 | 7.7 | 0.20 | 0.22 | 0.22 |
7 | 早川 栄代橋 | 22 | 22 | 49 | 7.9 | 8.1 | 8.0 | 0.18 | 0.20 | 0.16 |
8 | 早川 弁天橋 | 27 | 19 | 150 | 7.9 | 8.1 | 8.0 | 0.21 | 0.22 | 0.21 |
9 | 早川 早川橋(308KB) | 21 | 1 | 47 | 8.0 | 8.1 | 8.0 | 0.21 | 0.23 | 0.19 |
10 | 富士川 飯富橋 | 7 | 8 | 11 | 7.7 | 7.9 | 7.7 | 0.20 | 0.18 | 0.19 |
11 | 富士川 富山橋 | 3 | 4 | 3 | 8.0 | 8.3 | 7.9 | 0.16 | 0.18 | 0.14 |
12 | 富士川 身延橋 | 4 | 5 | 28 | 8.0 | 8.3 | 8.0 | 0.21 | 0.11 | 0.24 |
13 | 富士川 南部橋(264KB) | 2 | 3 | 4 | 8.2 | 8.6 | 8.0 | 0.21 | 0.22 | 0.19 |
14 | 富士川 県境(237KB) | 2 | 3 | 3 | 8.1 | 8.6 | 7.9 | 0.19 | 0.21 | 0.19 |
(参考)
調査前1週間の降水量の合計(mm) | 4月30日-5月6日 | 5月13日-5月19日 | 5月21日-5月27日 |
南部(アメダス) | 54 | 4 | 193.5 |
切石(アメダス) | 39.5 | 4 | 118 |
浮遊物質量:水中に懸濁している不溶解性物質の重量濃度。富士川下流の環境基準は25mg/L以下
pH:酸性・アルカリ性を表す値。富士川下流の環境基準は6.5~8.5
電気伝導率:水が電気を通す能力
主な調査地点における調査時の河川の写真をご覧いただくことができます。地点名をクリックしてください。
No. | 地点名 | 浮遊物質量(mg/L) | pH | 電気伝導率(mS/cm) | ||||||
6月4日 | 6月13日 | 6月26日 | 6月4日 | 6月13日 | 6月26日 | 6月4日 | 6月13日 | 6月26日 | ||
1 | 早川 西山ダム(298KB) | <1 | 1 | 2 | 7.6 | 7.6 | 7.6 | 0.11 | 0.10 | 0.12 |
2 | 早川 見返橋 | 5 | 32 | 24 | 7.9 | 7.9 | 7.7 | 0.20 | 0.16 | 0.19 |
3 | 早川 ヤマセミ橋 | 6 | 31 | 8 | 7.9 | 7.9 | 7.7 | 0.15 | 0.13 | 0.13 |
4 | 早川 中之島橋(356KB) | 14 | 63 | 40 | 8.0 | 7.9 | 7.8 | 0.19 | 0.15 | 0.16 |
5 | 雨畑川 上流 | 110 | 610 | 180 | 8.0 | 8.0 | 7.9 | 0.20 | 0.19 | 0.19 |
6 | 雨畑川 ダム貯水池(306KB) | 19 | 64 | 30 | 8.1 | 7.7 | 7.7 | 0.22 | 0.20 | 0.21 |
7 | 早川 栄代橋 | 7 | 90 | 34 | 8.1 | 8.0 | 7.9 | 0.19 | 0.16 | 0.17 |
8 | 早川 弁天橋 | 16 | 95 | 48 | 8.1 | 8.0 | 7.9 | 0.23 | 0.19 | 0.19 |
9 | 早川 早川橋(325KB) | 4 | 120 | 64 | 8.1 | 8.0 | 7.9 | 0.23 | 0.18 | 0.19 |
10 | 富士川 飯富橋 | <1 | 27 | 8 | 8.2 | 7.8 | 7.8 | 0.22 | 0.17 | 0.19 |
11 | 富士川 富山橋 | <1 | 17 | 3 | 8.6 | 8.1 | 8.2 | 0.15 | 0.15 | 0.15 |
12 | 富士川 身延橋 | 2 | 97 | 30 | 8.9 | 8.2 | 8.0 | 0.22 | 0.23 | 0.22 |
13 | 富士川 南部橋(254KB) | <1 | 40 | 4 | 9.3 | 8.0 | 8.2 | 0.21 | 0.18 | 0.20 |
14 | 富士川 県境(336KB) | <1 | 40 | 5 | 8.7 | 7.9 | 7.9 | 0.19 | 0.16 | 0.18 |
(参考)
調査前1週間の降水量の合計(mm) | 調査前3日間の降水量の合計(mm) | |||||
5月28日-6月3日 | 6月6日-6月12日 | 6月19日-6月25日 | 6月1日-6月3日 | 6月10日-6月12日 | 6月23日-6月25日 | |
南部(アメダス) | 24 | 109 | 35 | 0 | 54.5 | 27 |
切石(アメダス) | 1 | 72.5 | 18 | 0 | 33.5 | 16.5 |
主な調査地点における調査時の河川の写真をご覧いただくことができます。地点名をクリックしてください。
No. | 地点名 | 浮遊物質量(mg/L) | pH | 電気伝導率(mS/cm) | ||||||
7月3日 | 7月22日 | 7月29日 | 7月3日 | 7月22日 | 7月29日 | 7月3日 | 7月22日 | 7月29日 | ||
1 | 早川 西山ダム(252KB) | 23 | 9 | 7 | 7.7 | 7.5 | 7.7 | 0.09 | 0.08 | 0.11 |
2 | 早川 見返橋 | 23 | 27 | 19 | 7.8 | 7.6 | 7.7 | 0.11 | 0.10 | 0.11 |
3 | 早川 ヤマセミ橋 | 61 | 74 | 40 | 7.8 | 7.7 | 7.7 | 0.11 | 0.11 | 0.11 |
4 | 早川 中之島橋(313KB) | 160 | 110 | 110 | 7.9 | 7.8 | 7.8 | 0.13 | 0.13 | 0.14 |
5 | 雨畑川 上流 | 480 | 410 | 690 | 8.0 | 7.8 | 7.9 | 0.18 | 0.17 | 0.19 |
6 | 雨畑川 ダム貯水池(233KB) | 39 | 31 | 220 | 7.6 | 8.0 | 7.8 | 0.17 | 0.18 | 0.16 |
7 | 早川 栄代橋 | 160 | 140 | 180 | 7.9 | 8.0 | 7.9 | 0.14 | 0.14 | 0.14 |
8 | 早川 弁天橋 | 150 | 160 | 170 | 8.0 | 7.9 | 7.9 | 0.17 | 0.17 | 0.17 |
9 | 早川 早川橋(286KB) | 190 | 200 | 230 | 8.0 | 8.0 | 7.9 | 0.16 | 0.16 | 0.17 |
10 | 富士川 飯富橋 | 7 | 27 | 40 | 7.9 | 7.8 | 7.8 | 0.18 | 0.16 | 0.15 |
11 | 富士川 富山橋 | 4 | 15 | 17 | 8.0 | 7.9 | 7.8 | 0.16 | 0.14 | 0.13 |
12 | 富士川 身延橋 | 68 | 120 | 310 | 8.0 | 8.0 | 8.0 | 0.22 | 0.20 | 0.18 |
13 | 富士川 南部橋(159KB) | 46 | 65 | 130 | 7.9 | 8.0 | 7.9 | 0.20 | 0.17 | 0.16 |
14 | 富士川 県境(178KB) | 50 | 98 | 180 | 7.9 | 8.0 | 7.8 | 0.18 | 0.16 | 0.15 |
(参考)
調査前1週間の降水量の合計(mm) | 調査前3日間の降水量の合計(mm) | |||||
6月26日-7月2日 | 7月15日-7月21日 | 7月22日-7月28日 | 6月30日-7月2日 | 7月19日-7月21日 | 7月26日-7月28日 | |
南部(アメダス) | 34 | 85.5 | 103 | 16 | 0.5 | 101 |
切石(アメダス) | 19.5 | 73.5 | 77 | 18 | 1.5 | 75.5 |
令和元年5月20日及び7月22日に環境基準項目(人の健康の保護に関する項目)をNo.1、4、8、9において調査した結果、すべての項目で環境基準値以下でした。
項目 | No.1 早川 西山ダム |
No.4 早川 中之島橋 |
No.9 早川 早川橋 |
環境基準値 |
カドミウム | 0.0003mg/L未満 | 0.0003mg/L未満 | 0.0003mg/L未満 | 0.003mg/L以下 |
全シアン | 検出なし | 検出なし | 検出なし | 検出されないこと |
鉛 | 0.005mg/L未満 | 0.005mg/L未満 | 0.005mg/L未満 | 0.01mg/L以下 |
六価クロム | 0.02mg/L未満 | 0.02mg/L未満 | 0.02mg/L未満 | 0.05mg/L以下 |
砒素 | 0.005mg/L未満 | 0.005mg/L未満 | 0.005mg/L未満 | 0.01mg/L以下 |
総水銀 | 0.0005mg/L未満 | 0.0005mg/L未満 | 0.0005mg/L未満 | 0.0005mg/L以下 |
ジクロロメタン | 0.002mg/L未満 | 0.002mg/L未満 | 0.002mg/L未満 | 0.02mg/L以下 |
四塩化炭素 | 0.0002mg/L未満 | 0.0002mg/L未満 | 0.0002mg/L未満 | 0.002mg/L以下 |
1,2-ジクロロエタン | 0.0004mg/L未満 | 0.0004mg/L未満 | 0.0004mg/L未満 | 0.004mg/L以下 |
1,1-ジクロロエチレン | 0.01mg/L未満 | 0.01mg/L未満 | 0.01mg/L未満 | 0.1mg/L以下 |
シス-1,2-ジクロロエチレン | 0.004mg/L未満 | 0.004mg/L未満 | 0.004mg/L未満 | 0.04mg/L以下 |
1,1,1-トリクロロエタン | 0.0005mg/L未満 | 0.0005mg/L未満 | 0.0005mg/L未満 | 1mg/L以下 |
1,1,2-トリクロロエタン | 0.0006mg/L未満 | 0.0006mg/L未満 | 0.0006mg/L未満 | 0.006mg/L以下 |
トリクロロエチレン | 0.001mg/L未満 | 0.001mg/L未満 | 0.001mg/L未満 | 0.01mg/L以下 |
テトラクロロエチレン | 0.0005mg/L未満 | 0.0005mg/L未満 | 0.0005mg/L未満 | 0.01mg/L以下 |
1,3-ジクロロプロペン | 0.0002mg/L未満 | 0.0002mg/L未満 | 0.0002mg/L未満 | 0.002mg/L以下 |
チウラム | 0.0006mg/L未満 | 0.0006mg/L未満 | 0.0006mg/L未満 | 0.006mg/L以下 |
シマジン | 0.0003mg/L未満 | 0.0003mg/L未満 | 0.0003mg/L未満 | 0.003mg/L以下 |
チオベンカルブ | 0.002mg/L未満 | 0.002mg/L未満 | 0.002mg/L未満 | 0.02mg/L以下 |
ベンゼン | 0.001mg/L未満 | 0.001mg/L未満 | 0.001mg/L未満 | 0.01mg/L以下 |
セレン | 0.002mg/L未満 | 0.002mg/L未満 | 0.002mg/L未満 | 0.01mg/L以下 |
ふっ素 | 0.08mg/L未満 | 0.08mg/L未満 | 0.08mg/L未満 | 0.8mg/L以下 |
ほう素 | 0.1mg/L未満 | 0.1mg/L未満 | 0.1mg/L未満 | 1mg/L以下 |
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 | 0.18mg/L | 0.16mg/L | 0.13mg/L | 10mg/L以下 |
1,4-ジオキサン | 0.005mg/L未満 | 0.005mg/L未満 | 0.005mg/L未満 | 0.05mg/L以下 |
未満と表示されている欄は定量下限値未満であることを示す。
項目 | No.4 早川 中之島橋 |
No.8 早川 弁天橋 |
No.9 早川 早川橋 |
環境基準値 |
カドミウム | 0.0003mg/L未満 | 0.0003mg/L未満 | 0.0003mg/L未満 | 0.003mg/L以下 |
全シアン | 検出なし | 検出なし | 検出なし | 検出されないこと |
鉛 | 0.005mg/L未満 | 0.005mg/L未満 | 0.005mg/L未満 | 0.01mg/L以下 |
六価クロム | 0.02mg/L未満 | 0.02mg/L未満 | 0.02mg/L未満 | 0.05mg/L以下 |
砒素 | 0.005mg/L未満 | 0.005mg/L未満 | 0.005mg/L未満 | 0.01mg/L以下 |
総水銀 | 0.0005mg/L未満 | 0.0005mg/L未満 | 0.0005mg/L未満 | 0.0005mg/L以下 |
ジクロロメタン | 0.002mg/L未満 | 0.002mg/L未満 | 0.002mg/L未満 | 0.02mg/L以下 |
四塩化炭素 | 0.0002mg/L未満 | 0.0002mg/L未満 | 0.0002mg/L未満 | 0.002mg/L以下 |
1,2-ジクロロエタン | 0.0004mg/L未満 | 0.0004mg/L未満 | 0.0004mg/L未満 | 0.004mg/L以下 |
1,1-ジクロロエチレン | 0.01mg/L未満 | 0.01mg/L未満 | 0.01mg/L未満 | 0.1mg/L以下 |
シス-1,2-ジクロロエチレン | 0.004mg/L未満 | 0.004mg/L未満 | 0.004mg/L未満 | 0.04mg/L以下 |
1,1,1-トリクロロエタン | 0.0005mg/L未満 | 0.0005mg/L未満 | 0.0005mg/L未満 | 1mg/L以下 |
1,1,2-トリクロロエタン | 0.0006mg/L未満 | 0.0006mg/L未満 | 0.0006mg/L未満 | 0.006mg/L以下 |
トリクロロエチレン | 0.001mg/L未満 | 0.001mg/L未満 | 0.001mg/L未満 | 0.01mg/L以下 |
テトラクロロエチレン | 0.0005mg/L未満 | 0.0005mg/L未満 | 0.0005mg/L未満 | 0.01mg/L以下 |
1,3-ジクロロプロペン | 0.0002mg/L未満 | 0.0002mg/L未満 | 0.0002mg/L未満 | 0.002mg/L以下 |
チウラム | 0.0006mg/L未満 | 0.0006mg/L未満 | 0.0006mg/L未満 | 0.006mg/L以下 |
シマジン | 0.0003mg/L未満 | 0.0003mg/L未満 | 0.0003mg/L未満 | 0.003mg/L以下 |
チオベンカルブ | 0.002mg/L未満 | 0.002mg/L未満 | 0.002mg/L未満 | 0.02mg/L以下 |
ベンゼン | 0.001mg/L未満 | 0.001mg/L未満 | 0.001mg/L未満 | 0.01mg/L以下 |
セレン | 0.002mg/L未満 | 0.002mg/L未満 | 0.002mg/L未満 | 0.01mg/L以下 |
ふっ素 | 0.08mg/L未満 | 0.08mg/L | 0.08mg/L | 0.8mg/L以下 |
ほう素 | 0.1mg/L未満 | 0.1mg/L未満 | 0.1mg/L未満 | 1mg/L以下 |
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 | 0.2mg/L | 0.19mg/L | 0.19mg/L | 10mg/L以下 |
1,4-ジオキサン | 0.005mg/L未満 | 0.005mg/L未満 | 0.005mg/L未満 | 0.05mg/L以下 |
未満と表示されている欄は定量下限値未満であることを示す。
静岡県と山梨県は、早川水系及び山梨県内の富士川本川の濁り等の状況について、令和元年5月から7月までの間、月3回ずつ計9回合同で調査を実施しました。
今回、この調査結果を踏まえ、引き続き両県で連携して取り組むことを合意しました。
全国の川や湖など約9,000地点で、計画的な水質調査が行われています。
ヤマメやイワナなどが棲む富士川を守るため、富士川(中下流域)の水質の目標(環境基準)を、水の汚れの程度を示す「BOD(生物学的酸素要求量)」は2mg/L以下、水に溶けずに浮遊している細かな砂などの「浮遊物質量」は25mg/L以下と定めています。
富士川中下流域の過去20年間の水質は、BODの目標値を安定して下回っています。浮遊物質量は、台風などの影響で高くなりますが、普段の水質は目標値を下回っています。
富士川は、水の汚れが少ない、清らかな川です。
75%値:年間の日間平均値の全データをその値の小さいものから順に並べ0.75×n番目(nは日間平均値のデータ数)のデータ値をもって75%値とする。BODの環境基準の達成状況の年間評価は、75%値で判断する。
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富士川は、山梨県と長野県の境に当たる南アルプスの鋸岳に始まり、釜無川と笛吹川が甲府盆地で合流して、静岡県の駿河湾へ流れていく全長128kmの河川です。
富士川は、まわりを南アルプスなどの高い山に囲まれ、流れが急な河川で、最上川(山形県)、球磨川(熊本県)とともに、日本三大急流河川と言われています。
富士川の流域は、フォッサマグナと呼ばれる比較的新しい地質で構成されており、流域の西側には、日本列島を東西に分断する大断層「糸魚川~静岡構造線」が走っていることから、崩壊地の多い極めてもろい地質構造になっています。
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森に降った雨が、川となって海に流れていきます。
川は、多くの生物を育み、私たちの憩いの場となっています。
でも、台風などの大雨の時は、警戒が必要です。
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