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●●市に引っ越してきてもうすぐ1年が経ちます。4才と0才の2児の母です。
●●市の野焼きが多いことに驚いています。子どもが咳込んだり、道路に煙が充満して危険な思いもたくさんしました。このままでは安心して暮らすことができません。大変困っていますので改善をお願いします。
※廃棄物処理法第16条の2及び同法施行令第14条につきましては十分理解しています。
①「農業者が行う稲わらや剪定枝などの焼却でやむをえないもの」とありますが、これらを焼やさないですむ方法を考えていただけませんか。山梨県の職員の方からも稲わらなどは田んぼにすき込む、枝は粉砕機で粉々にするなどの指導を各市町村にしてほしいと思います。
②年配の方は、火をつけることが日常になっており、人家のそばでも平気で燃やしたり、火が完全に消えるのを見届けずにその場から離れてしまうことも多く見受けられ、非常に危ないと思います。野外焼却が健康被害だけでなく、どれほど危険なことかを改めて指導してください。
③峡北広域環境衛生センターに電話した所、「家庭から出たゴミは受け入れているが農業で出た枝や稲わらは受け入れていない」とのことでした。これらのものを受け入れている業者もあるものの、処理費用が高額で、少量での受け入れができないなど農業者の負担が大きいので対応策を考えていただきたいと思います。
④●●市役所環境課へ相談に行った際、私達と同じように野外焼却で悩んでいる方がたくさんいることを知りました。そういう人達がいることが農業者に伝わるよう、放送やポスター・張り紙・ラジオ等、様々な方法により公共機関を通じて周知徹底をしていただきたいと思います。※放送とは「煙で困っている人がいますので、野焼きはできるだけ控えてください」等、具体的にお願いします。私達は今、本当に困っています。安全な町づくりをして頂かないと安心して子育てができません。
どうかよろしくお願いします。私も色んな方に相談をし、半年間悩み手紙を出させて頂きました。これを機に条例等を改正し、住みやすい山梨県にして頂きたいと思います。
いただいた野焼きに関するご意見について、農政部農政総務課と森林環境部環境整備課からお答えします。
①燃やさないですむ方法について、県では、稲わらや果樹の剪定枝を焼却せずに処理を行う方法として、機械で細断して土壌にすき込むほか、堆肥化して土壌に施用する方法で処理するよう啓発を行っております。今後も、市町村やJA等と連携して、農業者に対する現場指導の中で、生活環境に影響の出ない処理について指導を行って参ります。
②火災予防については、空気の乾燥や強風で火が一気に燃え広がりやすくなるため、各種メディアや自治体広報誌等を通じた広報や消火準備の呼びかけを実施しております。また、消防本部等関係団体に対し、火災予防に係る協力依頼を行い、より一層警戒するよう注意を呼びかけております。
●●様からご提案いただいた、③農業従事者の負担への対応策、④生活環境に支障が生じるような野外焼却に対する広報等については、課題の解消に向け一般廃棄物の処理を所管する地元市に十分情報提供をして参ります。
なお、●●市または山梨県中北林務環境事務所環境課にご相談いただければ、現地確認や必要に応じて行為者への指導等を実施いたします。
山梨県中北林務環境事務所 環境課 0551-23-3090
県としましても引き続き、市町村等各関係機関と連携し、情報共有を行う中で不適正な野焼きについては厳しく指導して参ります。