ページID:8196更新日:2024年7月8日
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新型コロナウイルス感染症の感染防止のため休業を行っていた入浴施設が営業を再開する際には、新型コロナウイルス感染防止対策を講じていただくとともに、レジオネラ属菌が増殖している危険性が高いので、十分に消毒した後に営業再開するよう、レジオネラ症についても感染防止対策を講じていただきますようお願いいたします。
また、気泡浴槽その他の等エアロゾルを発生させやすい設備や、水温が比較的高めの設備等の循環式浴槽と同様の設備が設けられている遊泳用プールにつきましても、使用再開にあたり十分な消毒を行っていただきますようお願いいたします。
(参考)「施設の使用再開に伴うレジオネラ症への感染防止対策について」(令和2年5月13日厚生労働省事務連絡)(PDF:54KB)
レジオネラ症は、レジオネラ属菌に汚染されたエアロゾル(水の微粒子)を吸い込むことにより発症します。
レジオネラ症には、急激に重症になる劇症型のレジオネラ肺炎と、風邪症状に似た自然治癒型のポンティアック熱の2つの病型があります。
レジオネラ症は健康な成人が発症することはまれで、高齢者や乳幼児、基礎疾患を有する人など免疫機能が低下している人に発症がみられます。ヒトからヒトへの感染はありません。
多くの場合、発熱を伴う風邪に似た症状で数日で軽快しますが、希に重篤化し、症状によっては死に至る場合もあります。
レジオネラ属菌は、土壌や河川、湖沼など自然界に広く生息している細菌で、一般に36℃前後が最も増殖に適した温度といわれています。このため、私たちの身の回りにある空調用の冷却塔や循環式の浴槽など、微生物が増殖しやすい環境にレジオネラ属菌が入り込むと増殖が急激に進むことがあります。
レジオネラ症発生防止対策は、「増殖させない」「発生させない」「吸い込まない」ことが重要です。
レジオネラ属菌は、入浴者の体についた汚れなどと共に浴槽内に持ち込まれる場合もあります。利用者は、入浴前には「かけ湯」をするなど、入浴のマナーを守ることが大切です。
施設側は、レジオネラ属菌の増殖環境をつくらないように、「山梨県レジオネラ症発生防止対策指針」に従い、衛生的な状態を保つことが大切です。
旅館・公衆浴場等におけるレジオネラ症防止対策(厚生労働省ホームページ)
「入浴施設におけるレジオネラ症防止対策」パンフレット(厚生労働省作成)(PDF:1,378KB)
山梨県では、平成17年4月に「山梨県レジオネラ症発生防止対策指針」を策定(令和2年2月20日改正)し、入浴施設の営業者が行うべき衛生の基準等を定めています。