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PEOPLE 04

令和4年度採用

林業

【現所属】

富士・東部林務環境事務所

美しい森を守り、災害の少ない山梨を未来へ

県有林が多い山梨で、主体的に森林経営に携わりたい

趣味の渓流釣りを通して川の生態や森林のシステムに興味を持つようになり、県外の大学の農学部へ進学。森林系の学科で、森林経営などを学びました。県職員を志望したのは、これまで学んできた知識を生かして、生まれ育った山梨県に貢献したいと思ったから。山梨は、県有林の占有率が全国トップクラス。美しく豊かな森のほとんどが県有林です。森林の経営に直接携わりたいと願う私にとって、県として取り組む林野事業が多く主体的に施策を行えることも、非常に大きな魅力でした。

危険な場所を探す山歩きも、防災のための大切な仕事

近年、大雨がきっかけで川の土砂が押し出されるという災害が増えています。県では県民の安全を守るために川を治める事業を進めており、私はその中の、川に堰堤を作る、川の勾配を緩くして土砂の勢いを弱めるといった事業を、河川の上流域や山の中にある小さな沢などで行っています。また、危険な所を探して県有林を歩く日常業務は、山好きな私にとって幸せな時間。渓流釣りに行ったことのある沢に堰堤を入れる工事を担当することもあり、いろんな経験が役に立って楽しいですね。

はじめて担当した治山工事で、調整の大切さを実感

はじめて担当した小菅村の治山工事が印象に残っています。主要道である国道のすぐ上に堰堤を作る工事だったので、住民生活に支障が出ないよう道路を封鎖せずに工事を進める必要がありました。また、既存の施設を壊さないようにうまく進めなければならず、庁内の他部局と協議を重ね、いろいろと調整しつつ施工しました。何事もなく無事終えることができたのですが、普段は山中での工事が多いだけに、さまざまな調整を行うことの大切さを学ぶことのできた貴重な経験になりました。

MESSAGE

この仕事の醍醐味は、担当した工事が県民の安全に寄与していると実感できること。防災のための治山事業は、10年後20年後も山梨が災害の少ない安全な県であり続けるために必要な事業。自然を大切にする思いや、学生時代に身に着けた知識、技術を活かして、一緒に働いてみませんか。