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PEOPLE 06

令和2年度採用

獣医師

【現所属】

畜産酪農技術センター

【これまでのキャリア】

東部家畜保健衛生所

美味しく安全な食肉で、たくさんの人を笑顔に

雄大な自然の魅力を再発見し、山梨で働くと決意

子どもの頃から実家で動物をたくさん飼っていて、私も動物が好きだったことから、獣医師を目指しました。県外の大学に進学し故郷を離れたことで、雄大な自然に囲まれた山梨県の魅力を再発見。卒業後は山梨で働くことに。当初は、犬や猫、鳥などの小動物を診療する獣医師を志望していましたが、福利厚生や今後のライフプランなどについてもよく考え、悩んだ末に公務員の獣医師になると決めました。採用段階で農政か衛生か配属される分野を選択できたことも、山梨県を選んだ理由の一つです。

山梨の産業に貢献できていると実感

現在は、山梨県が誇るブランド豚「甲州富士桜ポーク」の種豚の育成と改良に従事しています。甲州富士桜ポークは父親も母親もそれぞれ品種改良した特別な豚。血が濃くなりすぎないよう組み合わせを考えたり、万が一の備えに精子を凍結保存したりして血統を保持しつつ、能力の高い親豚を育て、農家に供給しています。出荷の際には寂しさも感じますが、ホテルやレストランで甲州富士桜ポークが使われているのを見ると、山梨県の畜産業だけでなく観光業にも貢献できていると誇らしくなります。

命の重さを感じつつ、愛情を注ぐ

試験研究にも取り組めます。私は、豚の発育を良くする環境や、餌と肉質の関係性の研究を経て、飼料費削減に関する研究を進めています。もちろん、具合の悪い豚がいればその都度診察して治療しますし、ワクチン接種やヘルニアなどの簡単な手術も私の担当。業務は多岐に渡ります。豚は好奇心旺盛で、人を見ると近寄ってきます。臆病な豚も人懐っこい豚もいてかわいいですね。どの豚もいずれは出荷され食肉になる運命ですが、日々命の重さを感じながら、せめて良い環境で育ててやろうと接しています。

MESSAGE

公務員の獣医師は、良質な家畜を育て、安全な食肉を食卓へ安定して届けるという、社会的意義の大きな仕事。ブランド豚の飼育は、山梨県の産業への貢献にもつながります。また、自分で組み立てて試験研究に取り組むこともできるので、興味のある人はぜひ受験を検討してみてください!