美酒美県やまなし > やまなしの美酒探訪08「Far Yeast Brewing(ファーイーストブルーイング)」
更新日:2023年12月20日
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やまなしの美酒を深く知っていただくための企画「やまなしの美酒探訪」。
今回は、小菅村にあるクラフトビール醸造所「Far Yeast Brewing(ファーイーストブルーイング)」さんにお話をうかがいました。
Far Yeast Brewingは、伝統的なマイクロブルワリーが多く存在する北ヨーロッパの冷涼な気候に似た小菅村に醸造所を構えています。
創業当初、本社は東京都渋谷区にあり、醸造は委託で行っていましたが、東京に近く輸出がしやすい立地と、多摩川源流の綺麗な水を擁する豊かな自然環境に惹かれ、2011年に小菅村に醸造所を構えました。
ビールのスタイルは、ベルギー伝統の容器内二次発酵ビールをベースに当社独自のアレンジを加えた「ベルゴ・ジャパニーズ」を軸に多様なスタイルを醸造。
オリジナリティの高いビールを製造し、現在27か国へ輸出・販売しています。
冷涼な気候や多摩源流の綺麗な水はもちろんですが、桃やぶどう、お米など地元で大切に作られた農産物を存分に活かしたビール造りができるところも魅力の一つです。
コロナ禍を契機に、醸造所を構える山梨県を盛上げるべく、「山梨応援プロジェクト」を立ち上げ、山梨の風土を活かしたビール造りに取り組んでいます。
プロジェクトの第一弾では、山梨市にある人気カフェ「桃農家カフェ ラ・ペスカ」を運営している桃農家「ピーチ専科ヤマシタ」さんとのコラボレーションにより、自然の力を活かした農法で丁寧に作られた桃をたっぷりと使用したビールを商品化しました。
当初の目的は、コロナ禍によりお客様が激減したことで余ってしまった桃の有効活用でしたが、今では夏のシーズナル定番にして一番人気の商品となりました。
「ピーチ専科ヤマシタ」さんとのコラボレーション商品「Peach Haze」(ピーチヘイズ)
穫れたての桃をそのまま閉じ込めたようなフレッシュな味わいが特徴です。
「クラフトビール」というムーブメントは、モノトーン化してしまったビールをもう一度大衆の手に取り戻し、多種多様なビール楽しむための動きともいえます。
Far yeast brewingでは、【Democratizing Beer-ビールの多様性と豊かさをもう一度取り戻す】をミッションに掲げ、日本発の個性あふれるビールを小菅村から世界中に届けることで、ビールを「民主化していく」活動をしています。
創業者で代表取締役社長の山田司朗さん
商品は国内外のコンクールで数多くの賞を受賞
「山梨応援プロジェクト」の一環として、2022年に商品化した山梨県北杜市の米を使ったビール「もりともり RICE ALE」( もりともりライスエール)を、2023年も限定販売しています。
北杜市の美味しいお米の知名度向上や米農家の活躍の場創出の支援を目指して活動する「光穂mitsuho」植松聡さん、「須玉合鴨農法研究会」高瀬弘樹さん、米農家の望月茂喜さんと協業したほか、今年は趣旨に賛同してお米を提供してくれる農家の数も8人に増え、さらに輪が広がりました。
彼らが作った「コシヒカリ」と「農林48号」のブレンド米を、北“杜”を“守”るお米という想いで「もりともり」と命名し、醸造に使用しています。
北杜市のお米の旨味を活かし、清酒酵母で醸した、日本酒とビールのクロスオーバーに挑戦したプロダクトで、フルーティーで甘い吟醸香とホップの香りがドライなフレーバーと調和する、日々の食卓に合うライスビールです。
オンラインストアでの購入はこちらからどうぞ https://faryeast.stores.jp/
Far Yeast Brewing株式会社
所在地:409-0211 山梨県北都留郡小菅村4341-1
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