美酒美県やまなし > やまなしの美酒探訪10「サントネージュワイン」
更新日:2024年2月27日
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やまなしの美酒を深く知っていただくための企画「やまなしの美酒探訪」。
今回は、山梨市にあるワイナリー「サントネージュワイン」さんにお話をうかがいました。
サントネージュとはフランス語で「聖なる雪」という意味で、富士山の頂きにかかる雪がその由来のようです。
「良いワインは、良いぶどうから」をモットーに、日本で80年以上ワインと真摯に向き合ってこられました。
標高750mの山梨市牧丘町倉科の地で、高品質なぶどうが沢山の愛情を注がれながら大切に育まれます。
ヴィンヤードマネージャーの宮川さんは、以前は東京でサラリーマンをしていましたが、ワインに魅せられて1992年に山梨の地に来たそうです。
↑ヴィンヤードマネージャーの宮川さん
現在、ワイン醸造用ぶどうを栽培する畑として、隅々まで手入れが行き届いていますが、2005年以前は食用ぶどうを育てる畑でした。
翌年宮川さんが担当となり、自ら醸造用ぶどうの畑としてその地を一新しました。
当初栽培を試みたぶどうは粒が小さく、想定していたよりも収穫量が少なかったそうです。
ぶどうの粒が小さい理由は、実自体が凝縮され「品質が良い」ものである証拠。
2011年から徐々に区画を増やし、サントネージュワインの看板品種であるシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンを植樹していったといいます。
現在では、2種合わせて約2,200本のぶどう樹が定植されています。
取材時はぶどう樹の剪定作業をしている期間とのことで、実際に畑を見させていただきました。
↑シャルドネ剪定後
栄養を無駄なく凝縮させるように、シャルドネに関してはぶどう樹のおよそ9割の枝を切り落とし、今後育つ房に適度な負荷を与えながら時間と手間を惜しまずに育てます。
この品種は特に環境や手法の影響を受けやすいため、生産者の手間のかけ方で味が決まるそうです。
↑カベルネ・ソーヴィニヨン剪定後
品種によって剪定方法を変えているとのことです。
「高品質」にこだわり、剪定の割合、株間の距離、土に混ぜる肥料等の研究及び収穫時間等の試行錯誤を重ねて今のサントネージュのワインがあります。
山梨には日本の固有品種「甲州」があるということが大きな魅力の一つだといいます。カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなどの国際品種だけでなく、日本の固有品種「甲州」の存在がワイン産地「山梨」の魅力に多様性を持たせていると感じます。
サントネージュワインでは山梨県産ぶどうを使用したワインの他に、山形県産のぶどうを使用したワインも生産しており、山梨県と山形県という日本を代表する産地で収穫されたぶどうを使用したワインを生産出来ることがサントネージュワインの強みとのことです。
同品種でも産地によって味が変わるため、2県の飲み比べが楽しめるのも魅力です。
また、冬にはぶどうの剪定作業も体験できるそうです。
よりワインづくりの奥深さを実感できる貴重な体験です。
〈山梨牧丘倉科畑カベルネ・ソーヴィニヨン〉
色:赤みのかかったガーネット色。
香り・味わい:赤/フルボディ
標高750mの南向き傾斜地の山梨県「牧丘倉科畑」の手摘みぶどうを使用。
プラム、カシスなどの香りにスパイスのニュアンスとミントの清涼感、ヴァニラの樽香が調和。
豊かな香り、心地良い酸味となめらかなタンニンが印象的な端正なワインです。
和食だとすき焼きのような味の濃いお肉にも相性が良いです。
オンラインストアでの購入はこちらから。 https://www.sainteneige.co.jp/store/products/detail/107
サントネージュワイン株式会社
所在地:〒405-0018 山梨県山梨市上神内川107-1
電話:0553-22-1511
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