ページID:28549更新日:2015年2月12日
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11月26日に、峡南地域の森林組合や素材生産者で構成する「峡南地区素材生産事業者協議会」が、木質バイオマス利用に関する視察研修を行いました。
山梨県内においては、林業・林産業ともに活発に行われている峡南地域ですが、木質バイオマス利用については、未だこれからの段階です。
このため、木質ペレットの製造や、ペレットボイラー、チップボイラーの導入が進みつつある山梨市と甲州市の施設を視察し、具体的な事例を学びました。
山梨市の事例では、市が公共施設にペレットボイラーを導入することにより、市の環境に対するスタンスの明確化や市民に対する地域産のエネルギーに関する普及啓発を行っています。また、木質ペレット安定的な需要をつくることにより、地域の林業・林産事業の育成にも役立っています。
甲州市の事例では、民間事業者が飲料製造工場に大型のチップボイラーを導入し、大幅なCO2排出量と燃料費の削減を実現しています。燃料調達のため、県内の素材生産者と連携を行っており、林業振興にも役立っています。
峡南エリアでも、今回の研修に参加した素材生産事業者と行政が連携して、用材以外の森林資源も無駄なく利用できる体制が整うことを期待しています。