ページID:29059更新日:2015年2月12日
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1月15日に、バイオマス社会ネットワーク主催のシンポジウム「日本の森林バイオマス利用を進めるには~日本林業復活のための提言」が開催されました。
日本においても、各地で木質バイオマス利用が進められていますが、より利用を推進するためには、原料供給を行う林業を活性化しなければなりません。その対策を考えるにあたって、“日本の林業の状況はどの様なものであるか”、“何が問題でどの様に解決していかなければならないか”といったことについて、講師の方々が講義するといった内容でした。
講師陣は、伊藤幸夫氏(岩手・木質バイオマス研究会会長)、熊崎実氏(日本木質ペレット協会会長)、田中淳夫氏(森林ジャーナリスト)、加藤鐵夫氏(元林野庁長官)、湯浅勲氏(日吉森林組合参事)、相川高信(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)という豪華な顔ぶれでした。
政権交代により、政府は地球温暖化対策と林業を重視する方針を打ち出しており、様々な産業が木質バイオマスや林業に注目しています。このため、参加者が会場に入りきれない程の盛況ぶりでした。
林業が抱える現在の課題は、林業関係者だけで解決できるものではありません。多くの方が本質を理解し、じっくりと腰を据えて解決に取り組む必要があります。
今回のシンポジウムは、林業と木質バイオマス利用に関する新たなステージが始まったことを感じさせるものでした。