ページID:33965更新日:2015年2月12日
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10月3日(日曜日)、4日(月曜日)の2日間、群馬県高崎市で「2010森林・林業・環境機械展示実演会」が開催されました。本実演会は全国育樹祭の記念行事として、(社)林業機械化協会と育樹祭開催県との共催で毎年実施されています。国内で行なわれる林業機械に関する唯一にして最大のイベントであり、加えて今年度は久々の東日本地区開催ということで本県からも林業関係者が多数参加しました。当研究所からも林業普及指導員が参加し、最新情報の収集に努めました。
今の日本の林業において、山から木材を効率的に搬出するには高性能林業機械の使用が不可欠であり、それには大型機械を現場に搬入するための作業道を適切に開設することが重要です。そうした「作業の効率化・生産性向上」という目的を達成するため、高性能林業機械についても「大型化・汎用化・高速化」が昨今の開発テーマの主流となっています。
今回の展示機械にもそうした傾向が見られました。例えば丸太を運搬するフォワーダという林業機械は従来クローラ式が主流でしたが、走行速度の遅さが課題であったため、上の写真のようなホイール式が開発(あるいは外国製が輸入)されるなど、集材速度の高速化が図られていました。
先にも述べましたように、高性能林業機械は木材の搬出に必要不可欠です。しかし価格が数百万~数千万円と非常に高価であるため、購入に際しては事業量や作業システムに見合った製品の選定を適切に行なうことが重要です。よって今後もこうした機会を通じて最新機種をはじめとした幅広い情報収集に努め、林業事業者への助言・指導を行なっていきます。