ページID:34474更新日:2015年2月12日
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10月から11月にかけて、道志村、身延町、富士川町の3箇所で「路網作設オペレーター養成研修(初級)」を開催しました。
本研修は、低コストで耐久性のある作業道を作設するオペレーターの養成を目的とした林野庁補助事業を受託した「一般社団法人フォレスト・サーベイ」との共催で実施しました。
間伐を実施して低コストで木材を搬出し、国産材の安定供給を図るためには作業路網の整備が不可欠なことから、全国的に作業道の作設を推進する動きが見られます。しかし、適切な作設技術を習得したオペレーターの数は十分とは言えず、知識や技術が未熟なまま耐久性等に問題がある作業道を作設してしまった事例も見受けられることから、そうした技術を持ったオペレーターの養成が強く求められています。
今回の研修には28人(3箇所の合計)が参加し、中級研修を受講した3人の講師から現地実習等を通じて耐久性のある作業道の作設方法を学びました。研修生の3割ほどが建設業からの参加ということもあり、重機(油圧ショベル)操作に長けた人は多くいましたが、排水処理方法や丸太組工といった作業道独特の技術には初めて触れる人がほとんどであり、「この作り方なら壊れないで長持ちする作業道ができそうだ」といった声が数多く聞かれました。
現在進められている低コストで耐久性のある作業道の作設にあたっては、基本的な施工はもちろんのこと現場の地形や地質に応じたきめ細かい対応が求められます。今後も現場のオペレーターと協力しながら、その地域の特性に合った工法を普及していきたいと思います。
なお、今回の研修は「山梨県簡易作業路作設士養成研修パート1.」を兼ねて実施しており、12月上旬に開催予定の「パート2.」とあわせて受講することにより、「山梨県簡易作業路作設士」の資格認定を受けることができます。