ページID:34148更新日:2015年2月12日
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間伐を実施して森林を健全に育てるとともに、低コストで材を搬出し県産材の安定供給を図るためには、作業路網の整備が不可欠です。森林内へ作業路を開設し、搬出機械を森林内へ進入させることにより、間伐材の搬出コストを下げることができるとされているためです。しかし、本県ではそのような作業路の作設があまり進んでいないのが現状です。
そこで県では作業路作設の普及・定着を図るため、今年度新たに「路づくり加速化事業」を実施しています。この事業では、林業者等の技術習得を目的とした集合研修と作業路作設に取り組む林業者等への現地実地訓練などを行っています。
早川町森林組合では、今後増加が予想される利用間伐事業へ対応するため、職員の利用間伐技術習得に力を入れはじめたところで、去る7月にはこの事業を活用した現地実地訓練を実施しました。既存県道上方に位置する面積約1ヘクタールのカラマツ林にて、約25°の斜面に80m程の作業路を開設し、間伐と材の搬出を目指しました。オペレーターを務めた職員には、県林業技能士の資格は有していたものの、作業路の作設は初めてとのことで、林業普及指導員から施工手順や作業のポイントについての説明を受けながら、熱心に取り組んでいただきました。
普及指導部では今年12月までの間に、数回の集合研修を実施するとともに、平行して現地実地訓練も随時実施していく予定です。作業路作設に新たに挑戦したい、あるいはやってみたけどまだ不安があるという林業者等には、是非ともご相談いただければと思います。