令和元年度食肉処理場における豚コレラの発生について
笛吹市にある(株)山梨食肉流通センターにおいて、埼玉県から出荷された豚について豚コレラを疑う異常を呈する事例が発生し、病性鑑定を行った結果、9月13日に豚コレラの患畜と判定されました。
1 概要
- 9月11日に埼玉県内の養豚農家から(株)山梨食肉流通センターに出荷された豚の1頭が翌日朝、と畜前に繋留場内で死亡しているのが発見されました。他の豚は臨床症状が無いことからと畜を行いましたが、食肉衛生検査所のと畜検査において、同農場から出荷された3頭の皮膚や内臓に異常所見が認められました。
- これを受け、(株)山梨食肉流通センターで9月11日にと畜した枝肉を全て保留するとともに、市場を閉鎖しました。
- これら4頭について、県ならびに国(国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門)において、豚コレラに係る遺伝子解析を実施したところ、9月13日に豚コレラの患畜であることが判明しました。
2 対応
- (株)山梨食肉流通センターで処理加工された豚枝肉の埋却処分及び防疫措置を迅速かつ的確に実施します。
- (株)山梨食肉流通センターでは現在と畜解体業務を停止していますが、衛生管理マニュアル遵守等に基づく手続きを進め、早期の再開を目指します。
- 県内農場に対し、早期発見・早期通報の強化、人や車の消毒の徹底、養豚農場へのイノシシ侵入防止対策の徹底など防疫対策を強化します。
その他
- 現場での取材は、本病のまん延を引き起こす恐れがあることから厳に慎んでいただきますようお願いします。
- 豚コレラは、豚、いのししの病気であり、人に感染することはありません。仮に豚コレラにかかった豚の肉や内臓を食べても人体に影響はありません。
- また、感染豚の肉が市場に出回ることはありません。
防疫措置完了及び営業再開について
農林水産省報道発表資料(リンク)