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ページID:120181更新日:2025年3月24日

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Tail UP Ⅱトップ

【プロフィール】

店名:TAIL UP Ⅱ

名前:永田直子さん

職業:訪問型ペットシッター

 

 甲府市の永田直子さんは、公式LINEアカウントを活用した訪問型ペットシッター「TAIL UP Ⅱ」を始めます。DXの取組みや、今後期待される効果について伺いました。

【DX導入の背景は?】

 永田さん:子どもの頃からペットは身近な存在でした。20代からペットショップで働き、販売やペットホテル、トリミングなどの業務に長年従事しました。ここ数年は仕事から離れ、子育てに専念していましたが、飼っていた愛犬が亡くなりペットロスを経験したことや、生き物を通じて娘に命の尊さを伝えたくて、再びペットと関わる仕事がしたいと考えました。

 ワンちゃん、ネコちゃんを飼っている方は、宿泊を伴う旅行や入院中はペットの世話ができないため、親戚や友人に預けたりペットホテルを利用される方が多いと思いますが、実は環境が変わると体調を崩してしまう子がいます。そこで、飼い主さんの留守中にご自宅でペットのお世話を代行し、愛犬・愛猫のストレスを最小限にしながら飼い主さんが安心して外出できる環境づくりをお手伝いする「訪問型ペットシッター」を発案しました。

 ただ、事業を始めるにあたって気になったのが「お客さまとの連絡手段をどうするか」でした。電話詐欺なども心配ですし、スマホの番号を広く公開することに抵抗がありました。電話以外の手段を検討していた際に甲府市の女性向け起業セミナーを通じて県のDX導入サポートを知り、相談しました。

TAIL UP Ⅱ画像

【実際に取り入れた具体的なDXツールは?】

 永田さん:お客さまと電話でなくLINEでやり取りするために事業用の公式LINEアカウントを開設しました。お客さまに友達登録をしていただき、お問い合わせや申し込み、事前の打ち合わせの日程決めなど全てLINEで行います。実際に利用が決まったお客さまにのみ、緊急連絡先としてスマホの番号を伝える形にしました。

 また、事業をPRするチラシを自作したかったので、オンラインで使える無料のグラフィックデザインツール「Canva(キャンバ)」を利用しました。

【導入サポートでは、実際にどのような支援を受けましたか?】

 永田さん:デジタルが苦手なのでちゃんとできるか不安でしたが、担当の方が「聞きたいことは遠慮なく何でも言ってくださいね」とおっしゃってくれて、安心して質問できました。

 例えば大人数が参加するようなデジタル教室は授業のペースが早く、「あとは宿題でやってきてね」と言われる場面も多いので、分からないことがあってもなかなか解消しづらいですよね。この導入サポートはマンツーマンで、すぐ隣で一緒に作業しながらアドバイスをもらえます。担当の方は私がやりたいことを本当によく理解してくれて、丁寧に対応してもらえました。あまりにも丁寧なので、「本当に無料なんですか」と何度も確認してしまったほどです(笑)。*1

 Canvaを使ったチラシ作りでは、どうしても手描きにこだわりたい部分があり、それも担当の方がやり方をいろいろと調べてくれて、相談しながら進めることができました。おかげさまでイメージ通りのチラシが完成!知り合いのペットショップや獣医さんのところに置いてもらうつもりです。

[*1:R6年度 山梨県 県民DXリテラシー向上事業における一環施策として実施]

【DXで今後期待される効果は?】

 永田さん:電話でなくLINEで連絡し合えるのは安心ですよね。文面でやり取りできるので行き違いがなく、顧客管理もしやすいと思います。料金やサービスの詳細など、これから詰めなければならない点もあるので、モニターさんを募集し、意見を寄せてもらいながら営業スタイルを確立していきます。

 また訪問型ペットシッター事業に加え、ペットのマッチング事業にも力を入れていきたいです。以前、地域の婦人部で旅行に行った際に地域の方が「飼っていたペットが亡くなったけど、もう年だから飼えない」と寂しそうに話しているのが印象的でした。ペットの譲渡会でも、飼い主さんに年齢制限が設けられていて、後見人がいないとペットをお迎えできないことがあります。私は、どんな方もペットを飼うことを諦めてほしくないんです。年齢を気にすることなく、ペットとの生活を楽しみ、心の安定を図れるようなサポートをしていきたいと思っています。

【DX導入で悩んでいる方へのメッセージを】

永田さん:私はこの取組を通じて思っている事が2つあります。まずDXって意外と簡単にできるなという点。きっかけは導入サポートを活用させていただきましたが、気づいたら自分自身が楽しみながら、またこだわりながらチラシ作りなどしていてビックリしました。2つ目は無料のサービスが意外と多い点。DXというと何か購入や契約が必要と思っていましたが無料で利用できるサービスがあるので、何かを始めるにはハードルが低いと思います。なので、ぜひ何か始めたいのに悩んでいる方がいらっしゃいましたら、勇気を出して1歩踏み出して~!と声を掛けてあげたいです。

 

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このページに関するお問い合わせ先

山梨県新価値・地域創造推進局DX課 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1416   ファクス番号:055(223)1421

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