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【プロフィール】
施設名:青少年育成プラザ「Miacis(ミアキス)」
メンバー(※):
中島藍梨さん(韮崎高2年)
長坂創さん(韮崎高2年)
長坂綾さん(韮崎高2年)
矢野温也さん(韮崎工業高2年)
西村直樹さん(Miacisスタッフ)
住所:韮崎市若宮1-2-50市民交流センターNICORI地下1階
https://maps.app.goo.gl/CD3k2weq5gbL2xtv6
※学年は掲載時点(2025年2月)
韮崎市のNPO法人河原部社が運営する青少年育成プラザ「Miacis(以下「ミアキス」)」は、利用者である高校生たちが中心となり、設備をスムーズに利用できるようにデジタルツールを使った予約システムを導入しました。本記事(前半)ではメンバーの皆さんにミアキスの活動内容や、DXの取り組みを伺いました。
【ミアキスはどんな場所ですか?】
西村さん:韮崎市が2016年にJR韮崎駅前の市民交流センターに設置した青少年育成プラザです。市内外の中学生と高校生に対して、家庭でも学校でもない「第三の居場所」として開放しています。利用者は放課後や休日に学校・学年の垣根を超えて親交を深め、常駐しているスタッフや大学生ボランティア、イベントを通じて地域住民と交流しています。
綾さん:勉強や遊びなど、過ごし方は自由です。Wi-Fiが完備されていますし、ボードゲームや卓球台、マージャン台などの設備が充実し、無料で使うことができます。キッチンで料理を楽しんだり、イベントを自分たちで企画したりすることも。スタッフさんに計画の実現について相談し、アドバイスをもらうこともできます。利用者の自主性に任されているので、スタッフさんは利用者の思いに寄り添いながら多様な選択肢を示してくれます。
創くん:僕は高校生になってミアキスを訪れるようになりました。ここで競技マージャンを教わり、いろいろな人と楽しんでいます。昨年は企業版ふるさと納税を活用した「高校生アイデアコンテスト SPARK」という取り組みがありました。自分の可能性を拡げるアイデア、人を喜ばせるアイデアなどを高校生がプレゼンし、10組に活動資金として17万円が提供されるもので、僕は「みんなが楽しめるマージャン大会を開きたい」と提案して採用され、獲得した賞金で自動雀卓を購入し、大会を実現させました。
【DXを導入した背景は?】
藍梨さん:これまでミアキス内の卓球台や勉強机、マージャン台などの設備は利用時間に制限なく自由に使えるようにしていたため、早く来た人が長時間占有するケースがあり、利用者から不満の声が出ていました。より多くの人が使いやすいよう、予約システムの導入を検討していた際に県のDX導入サポートのことを知り、サポートを受けることにしました。システムの構築にあたっては、設備の利用時間などのルールをあらためて見直し、周知の方法なども考えることにしました。
【実際取り入れた具体的なDXツールは?】
創くん:利用者の利便性を考え、スマートフォンで予約しやすいこと、継続的に利用していくためにコストをかけず、簡単に作成できることを考慮し、Googleのカレンダー機能を使った予約システムを導入しました。設備ごとにGoogleアカウントを取得し、曜日や時間ごとに予約枠を設けました。利用したい人は、希望の日時を選ぶとスムーズに予約できる仕組みになっています。
設備を利用する際のルールも定めました。各設備に「予約優先」と明記することや、遊びたい人は利用前後にスタッフさんに声を掛けること、備品を丁寧に扱うことなどを徹底することにしました。