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【プロフィール】
社名:総合広告代理店 アドブレーン社
名前:平山 栄次(ひらやま えいじ)さん
職業:企画営業
住所:甲府市北口2-6-10
https://maps.app.goo.gl/ToNwNsk7cpx7Wcro6
山梨日日新聞の広告やYBS山梨放送のテレビ・ラジオCM・WEB広告などをセールスする総合広告代理店アドブレーン社で、現場の営業トップとして陣頭指揮を取る取締役の平山栄次さん。営業スタッフがクライアントと向き合う時間を少しでも長く確保したいと日々思案する中で、業務の効率化は喫緊の課題だそうです。DXへの関心は高く、さまざまなセミナーを検討する中で、山梨県の「eラーニング講座」にたどり着いたとのこと。受講の感想、今後の活用方針について伺いました。
【DX導入の背景】
平山さん:私たちの仕事は、クライアントに寄り添い、新聞・テレビ・ラジオといった媒体を活用して課題解決を図っていくことです。様々な立場の方からヒアリングすることが大切ですが、その時間を作り過ぎてしまうと、社内で経営方針などを話し合う会議を行うことも、関係資料を作成することもままなりません。予定をホワイトボードに記入するたび、「業務の流れをデジタル化できないか」と、思っていました。
【DX研修のネック】
平山さん:私のパソコンには、毎日のように「業務効率化」や「DX」などのうたい文句で、様々なビジネスセミナーの案内メールが届きます。社員との雑談の中でも、これらのキーワードは話題に上がるので、DXに関する研修について調べてみました。
しかし、「DXの基本」や「広告業界での活用事例」などを学ぶ3~4時間程度のセミナーで30~50万円、実践的な研修では最低でも100万円ぐらいの予算が必要であることが分かりました。また、集合開催の研修では全員参加が難しく、何回も開催しようとすると、さらにコストが上がってしまいます。途方にくれていたところ、県のDXリテラシー向上事業の「eラーニング」コンテンツを知りました。
【eラーニングを受けた感想は】
平山さん:まずは自分で体験してみようと、講座に申し込みました。登録したメールに動画にリンクするURLが添付されていて、クリックすればすぐに動画が視聴できました(※1)。内容はとても分かりやすく、オンラインなので時間に関係なく自分のペースで視聴でき、とても使い勝手が良かったというのが率直な感想です。
【生成AI講座も受講】
平山さん:基礎編を視聴後、「生成AI」という言葉にひかれ、生成AI講座も受けました。受講後、早速「ChatGPT」を使ってみたところ、調べ物や文章の要約などを瞬時にこなしてくれる、とても便利なツールであることを実感しました。生成AIの使用スキルをさらに高めれば、秘書がいるかのように業務がスムーズになると期待感を覚えたところです。
一方で、講座ではAIが作り出したものをそのまま世の中に発信することの危険性も指摘されていました。メリットとデメリットがよくわかりました。動画の時間も1本10~20分程度と短く、ビギナーには向いていると思います。早速、職場の会議で話題に上げ、受講を働きかけました。
【社内で受講を広めた影響】
平山さん:社内で「eラーニング」の受講を推進した結果、多くの社員が生成AIなどの活用方法を学び、業務効率化に役立てることができました。生成AIは特に、企画書やプレゼン資料のフォーマット作成などの業務で活用しやすく、「時間を大幅に短縮できた分、クライアントとの打ち合わせや提案内容の精査に時間を使えるようになった」との声も寄せられています。これにより、業務のクオリティ向上だけでなく、社内全体の生産性向上につながる効果も期待しています。
【メッセージ】
平山さん:社内のDX研修の代わりに活用することで、予算も時間も削減することが可能ですし、内容が分かりやすく、いつでもどこでもスキルアップできる県の「eラーニング」コンテンツは有効です。新しい技術は使いこなすまで時間はかかると思いますが、何事も経験してみないと始まりません。今後、さらに多くの社員に「eラーニング」を受講してもらって、DXリテラシーをより高めるとともに、クライアントの社長たちにも活用を広めていきたいと思っています。