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ページID:124837更新日:2026年3月4日
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【プロフィール】
会社名:株式会社ジブラボ
名前:古屋さん
職業:会社員
今回は、AIツールを活用して身近な業務課題を解決し、職場環境の改善を実現した古屋さんにお話を伺いました。プログラミングの知識がなくても、日常の「ちょっとした不便」を解決できることを示した古屋さんの取り組みは、これからDXを始めたいと考えている多くの方にとって、ヒントとなるはずです。
「仕方ない」と思っていた、駐車場のストレス
私たちの職場では、従業員用の駐車場が敷地から少し離れた場所に3か所点在しています。そのため、出勤時に「どの駐車場が空いているのか分からない」という問題が日常的にありました。
対策として、最後に駐車した人が業務チャットツールで「〇〇駐車場、満車です」と手動で報告するルールがありましたが、手間がかかるため忘れられることもしばしば。結局、空いている駐車場を探して時間をロスしたり、状況確認のやり取りが発生したりと、従業員にとって小さなストレスになっていました。しかし、当時はこれを「解決すべき問題」だとは強く認識していませんでした。「点在しているのだから仕方ない」「報告を忘れるのは人間だから仕方ない」と、不便さを日常の一部として受け入れてしまっていたんです。
「誰でもアプリが作れる」セミナーでの出会い
そんな状況を変えるきっかけとなったのが、県が主催するDX推進事業の一環として開催されたセミナーへの参加でした。そこで紹介されたのが、AIツール「Lovable(ラバブル)」です。
セミナーでは「プログラミング知識がなくても、AIとの対話(自然言語)で誰でもアプリが作れる」と説明があり、半信半疑でした。しかし、実際にLovableを触ってみると、本当に簡単な指示でアプリが作れたのです。
正直に言えば、最初から「駐車場の問題を解決したい」という強い目的意識があって参加したわけではありません。「誰でもアプリが作れるなんて本当かな」という好奇心が先でした。 しかし、セミナーで、プログラミング知識がなくてもAIとの対話でアプリが作れる体験をし、「デジタルでできること」の選択肢が自分の中に増えた瞬間、「これなら、あの面倒な駐車場の問題を解決できるかもしれない」と、後から課題が浮き上がってきたんです。
「なんて言えばいい?」からAIに相談。駐車場管理アプリへの第一歩
セミナーでの気づきをもとに、早速、駐車場管理アプリの開発に取り掛かりました。Lovableの操作自体は簡単でしたが、初めは無料プランのクレジット(利用回数)制限がありました。
そこで、まずはChatGPTなどを活用して「どのような機能を持った、どんなアプリを作りたいか」という指示文(プロンプト)を事前に練り上げる工夫をしました。
そのために、「なんて言えばいい?」という相談からChatGPTにし始めました。そこで固まったプロンプトをLovableに入力し、一度で理想に近い形に仕上げる。この方法を試しながら、クレジットを節約して開発を進め、最終的には完成度を高めるために課金してアプリを完成させました。
完成したアプリは、従業員がワンクリックで駐車場の「空き」「満車」状況を更新できるシンプルなものです。さらに、状況が更新されると業務チャットツール「Lark」に自動で通知が飛ぶ機能を実装し、誰もがリアルタイムで空き状況を把握できるようにしました。

減った「イライラ」。組織に芽生えた改善への意識でどんどん理想に近づいた
アプリ導入後の効果は大きなものでした。具体的な業務時間などの数値以上に、「社内のイライラが減ったこと」が何よりも大きな変化だと感じています。
これまであった「報告忘れてるよ」「今どこが空いてますか?」といった確認のやり取りがなくなり、従業員はスムーズに駐車して業務を開始できるようになりました。アプリの操作もシンプルで、「すごくいいね」とスタッフからの評判も良いです。
また、「駐車場ごとに色を変えてほしい」といった要望にも、Lovable上で簡単な指示を出すだけで1分もかからずに修正できました。まるでエンジニアになったような気分で、改善を続けられるのも魅力です。
この経験は、私自身の意識も変えました。これまで「不便だけど仕方ない」と思っていたことが、「待てよ、これもアプリで解決できるんじゃないか?」という思考に変わったのです。すると、今まで見過ごしていた業務改善のポイントが見えるようになりました。
この変化は他の従業員にも伝わり、今では「あれも作れる?」「これも自動化できない?」といった開発依頼が寄せられます。その多くは実現可能で、実際にいくつかアプリを作成しました。一つの成功が、組織に「自分たちで職場を良くしていける」という雰囲気をもたらし始めているのを感じます。

難しさの正体は「知らない」こと。まずは一歩を
「DX」や「IT」と聞くと、専門性が高く、難しそうだと感じる方も多いかもしれません。しかし、生成AIが登場した今、そのハードルは以前よりも下がっていると感じます。私自身、過去に他のノーコードツールを試して難しさを感じた経験がありましたが、Lovableのような新しいツールは違うという発見がありました。
難しさの正体は、専門知識がないことではなく、「何ができるかを知らない」ことなのかもしれません。
「今すぐ必要かどうか」で判断するのではなく、まずはセミナーに参加してみる、ツールを触ってみるなど、とにかく「知る」ための一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。その一歩が、これまで諦めていた課題を解決する、新たな選択肢を見せてくれるかもしれません。
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