ページID:107676更新日:2023年2月16日
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山梨県ではインバウンド観光の促進を図るため、ターゲット国に対して大きな影響力が期待される関係者へのプロモーション活動を実施しています。
令和5年1月25日~26日には、在日米国商工会議所(以下、ACCJ)の会員3名を県内の観光スポットにご案内し、本県の魅力的な地域資源を体感していただきました。
今回体感していただいた本県の地域資源をACCJの持つネットワークを最大限に活用して情報発信を行っていただくことで、さらなる誘客の促進が図られることを期待しています。
<在日米国商工会議所(The American Chamber of Commerce in Japan)とは>
・日米の経済関係のさらなる発展、米国企業及び会員活動の支援、日本における国際的なビジネス環境の強化を目的に1948年に設立。
・40ヵ国以上、600社から3,000名を超えるメンバーを有し、ネットワーキング、情報交換、政策提言、社会貢献を4つの柱として活動する非営利団体。
令和5年1月25日(水曜日)~26日(木曜日) 1泊2日
サラ・ベイダー氏(ゲンスラー・アンド・アソシエイツ・インターナショナル・リミテッド 日本における代表者)
トム・ベイダー氏(トム・ベイダー・スタジオ 代表者)
帝都 久利寿氏(コネクトフリー株式会社 代表取締役総合開発責任者兼CEO)
1月25日
1月26日
北杜市白州町台ヶ原で約300年の歴史を誇る酒元「山梨銘醸」をご案内しました。
名水百選にも選ばれた白州の水と地元農家の米を使って造られる銘酒「七賢」は日本のみならず世界から高く評価されており、テイスティングさせていただいた3名もその芳醇な味わいに感嘆の声をあげていました。
また、明治13年に明治天皇がご宿泊された行在所(あんざいしょ)には明治天皇からの献上物や酒名「七賢」の由来にもなった「竹林の七賢人」の欄間など貴重な品が数多くあり、山梨銘醸スタッフの丁寧な説明に興味深そうに耳を傾けていました。
北杜市小淵沢町にある「ハーベストテラス八ヶ岳」にて、歓迎セレモニーと昼食会を行いました。
歓迎セレモニーでは参加者を代表してサラ・ベイダー様からご挨拶をいただき、山梨県からは織物の名産地である富士吉田市のネクタイや宝石の街として知られる甲府市で作られたジュエリーを来県の記念にプレゼントするとともに、山梨県の魅力についてプレゼンテーションを行いました。
昼食はレストランの目の前の畑で栽培された新鮮な野菜をふんだんに使ったおいしいお料理をご堪能いただきました。
北杜市は多様なアートが集う場所であり、美術館やギャラリーが無数に存在します。今回は、2022年8月にガスアズインターフェイス株式会社がオープンした大規模アートスペース「GASBON METABOLISM」をご案内しました。
1,000平方メートルを超える巨大工場跡地を活用したこのアートスペースには国内外のクリエイターの個性あふれる作品が数多く公開されているほか、アーティストが滞在しながら制作が行えるレジデンスでもあるなど、これまで山梨にはなかったニュータイプの施設に3名も驚いた様子でした。
続いて、GASBON METABOLISMの隣にある「MANGOSTEEN HOKUTO」をご案内しました。こちらも工場跡地を活用しており、「万(よろず)珍(めずらしい)」をコンセプトにクラフトビール醸造所やタップルーム、食堂が併設されている独特な雰囲気をまとった施設です。
今回は施設側のご厚意で醸造タンクから直接注いだクラフトビールを試飲するなど、普段することのできない特別な体験をしていただくことができました。
日本の歴史と文化を体験してもらいたいとの想いから、宿坊「覚林坊」と「迎賓館えびす屋」にお泊まりいただきました。こちらは仏教の聖地である日蓮宗総本山「身延山久遠寺」の門前にあり、覚林坊はこの地で550年の歴史があります。迎賓館えびす屋は、築90年の旧家をリノベーションした寺町の歴史情緒溢れる一棟貸しの施設です。
外国人観光客の受け入れに積極的で日本の文化を体験できる多種多様なアクティビティが用意されており、今回は「金継ぎ」を行いました。昨今、SDGsが注目されていますが、それよりはるか昔から日本で受け継がれてきた「モノを大切にする文化」を金継ぎ体験を通して実感いただけたことと思います。さらに他のお客様に交じってお祭り体験にも参加させていただきました。
食事は地元の食材を使った精進料理を振る舞っていただき、味はもちろんひとつひとつの料理の美しさに感動していました。湯葉取り体験をとても気に入ってた様子で何度も湯葉を取りに行く姿が印象的でした。
翌朝、身延山久遠寺での朝勤を終えた後、覚林坊の本堂にて朝ヨガを行い、心身共にリラックスすることができました。
2日目の早朝、「身延山久遠寺」の朝勤に参加しました。本堂の荘厳な雰囲気と数十人の僧侶が一心不乱に読経する光景に参加者も圧倒されている様子でしたが、「日本らしい文化体験ができ、とても貴重な経験になった」と嬉しそうにお話されていました。
身延町から次の目的地である新倉山浅間公園までの道中で富士五湖のひとつである「本栖湖」に立ち寄りました。ここから見える富士山は千円札に描かれている"逆さ富士"のモデルだと説明するととても驚いた様子でした。短い時間ではありましたが、美しい富士山の写真をたくさん撮影するなど楽しんでいただきました。
富士山と忠霊塔を一目で見ることができる「新倉山浅間公園」は海外の方からも大人気のスポットで、この日も写真を撮るのに苦労するほど多くの外国人観光客で賑わっていました。天気も良くきれいな写真を撮ることができましたが、ぜひ春の桜や秋の紅葉の時期に再度訪れていただきたいです。
山梨県の郷土料理ほうとうを「ほうとう蔵 歩成」で召し上がっていただきました。ほうとうははじめての経験だったようですが、とてもおいしかったとのお言葉をいただきました。
地域の生産者のこだわりが詰まった商品の販売や地元食材を使った食事を提供する「旅の駅Kawaguchiko base」に立ち寄り、2000品目を超えるたくさんの商品の中からお気に入りのお土産を購入していました。
本ツアーの最後は「山梨県立リニア見学センター」をご案内しました。この日は走行試験を何度も見ることができ、500km/hを超えるスピードに驚いていました。このほか、実物の試験車両の見学やリニア開発の歴史、模型を使った超電導リニアの仕組みなどの説明を受け、参加者からは「リニアが早く開通すると良いですね」と早期開通を願うお言葉も頂戴しました。