ページID:89735更新日:2023年5月9日
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「ギャンブル等依存症対策基本法」により、国民の間に広くギャンブル等依存症問題に関する関心と理解を深めるため、令和元年度から「ギャンブル等依存症問題啓発週間」が設定されています。
アルコールや薬物、ギャンブルなどを”一度始めると自分の意志ではやめられない”、”毎回、やめようと思っているのに、気が付けばやり続けてしまう”。それは「依存症」という「病気」かもしれません。
依存症は、一般的なイメージでは、”本人の心が弱いから”依存症になったんだ”、と思われがちですが、依存症の発症には、ドーパミンという脳内にある快楽物質が深く関係しています。アルコールや薬物、ギャンブルなどの物質や行動によって快楽が得られます。そして、物質や行動が繰り返されるうちに脳がその刺激に慣れてしまい、より強い刺激を求めるようになります。その結果、物質や行動が、コントロールできなくなってしまう病気なのです。
また、依存症は「孤独の病気」とも言われています。例えば、「学校や職場、家庭などとうまくなじめない」といった孤独感や「常にプレッシャーを感じて生きている」、「自分に自信が持てない」などの不安や焦りからアルコールや薬物、ギャンブルなどに頼るようになってしまい、そこから依存症が始まる場合もあります。
さらに、依存症は「否認の病気」とも言われており、「自ら問題を認めない」ため、本人が病気と認識することは困難です。一方、家族はアルコールによる暴力やギャンブルによる借金の尻ぬぐいなどに翻弄され、本人以上に疲弊するケースが多くみられます。
家族や友人などの周りの人が、依存症について正しい知識と理解を持ち、当事者の方を早めに治療や支援につなげていくこと。それが依存症を予防し、また回復につなげる大事な一歩です。
5月14日~20日
山梨県では、啓発週間の趣旨を踏まえ、県民に広くギャンブル等依存症問題に関する理解と関心を深めるため、関係機関と連携しながら普及啓発に努めます。