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ページID:98915更新日:2021年3月26日
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所在地:富士河口湖町河口
事業名:宿泊施設建設
調査期間:令和2年5月21日~10月21日
調査面積:約330㎡
時代:縄文時代・古墳時代・平安時代
調査主体:富士河口湖町教育委員会
金山遺跡は、河口湖北岸の丘陵末端から小扇状地に立地し、宿泊施設建設に先立ち発掘調査をおこないました。
今回の調査では、縄文時代中期と思われる焼土遺構1基。古墳時代と思われる直径30mm前後の土玉65個を収めた埋納遺構1基。平安時代の第1号竪穴建物跡1軒、竪穴建物の一部と思われる焼土遺構1基、土坑2基を確認しました。第1号竪穴建物跡からは紡錘車、大型刀子、刃物などの鉄製品が出土し、人頭大の巨礫が立てられており工房跡と考えられます。また「仁」の文字が両面に書かれた土師器皿などの墨書土器が出土しました。古代官道の甲斐路の河口駅の推定地からは距離約1kmと近く、河口駅を支える技術集団の集落と考えられます。
周辺地図 詳細はこちら金山遺跡周辺地図(PDF:1,966KB) |
全体図・赤色立体図 詳細はこちら金山遺跡全体図・赤色立体図(PDF:247KB) |
土玉(どだま)出土状況(平面) |
土玉(どだま)出土状況(断面) |
第1号竪穴建物跡全景 南東コーナー(写真左奥)に角錐形の巨礫が床面 |
第1号竪穴建物跡南東部の角錐形の人頭大の巨礫 |
土玉(どだま)(古墳時代)埋納遺構出土 |
土師器坏(古墳時代) |
S字状口縁台付甕(古墳時代) |
土錘(どすい)(古墳時代) |
土師器皿(墨書「仁」)(平安時代) |
「仁」の墨書が内外面に書かれた土師器皿(9世紀末)両面に墨書が書かれためずらしい例です。「仁」墨書の県内での出土例は、大原遺跡(笛吹市)13点、狐原遺跡(笛吹市)3点など古代官衙・寺院の周辺、また古代の官営の御牧(牧場)周辺の梅之木遺跡(北杜市)10点などが知られています。 |
大型刀子(とうす)(平安時代)第1号竪穴建物跡出土 |
刃物(平安時代)第1号竪穴建物跡出土 |
紡錘車(ぼうすいしゃ)(平安時代)第1号竪穴建物跡出土 |
第1号竪穴建物跡鉄製品出土状況 |