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所在地:甲府市落合町
事業名:新山梨環状道路東部区間Ⅱ期建設工事
調査期間:令和2年8月17日~11月30日
調査面積:約3,165㎡
時代:中世・近世
調査主体:山梨県埋蔵文化財センター
田通遺跡は、濁川と笛吹川が合流する地域にあって、川の氾濫の多い場所です。遺跡の西側には微高地が南北に長く延びていて、現在の落合町はこの微高地上に展開します。
発掘調査は、出水が激しく遺構の確認も難しい調査でしたが、調査の結果、長さ約10mの畦状の高まりが発見されました。この畦状の高まりの上では南北方向に畝が作られていて、当時畑として利用されていたと考えられます。時期も中世以降と考えられ、落合町の集落の周辺には「落合氏屋敷跡」や「小曲氏屋敷跡」、「今井氏屋敷跡」が点在していることから、落合町の地域は中世から村落としての開発が進んでいた地域であったと想像されます。
田通遺跡全景(南から) |
C区の東畦(畑跡) |
C区の西畦(畑跡) |
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左上:黒色土器(中世) 右上・左下:土師質土器(中世) 右下:陶器碗(近世) |
古銭(平安時代) |
土師器坏(平安時代) |