トップ > 組織案内 > 観光文化・スポーツ部 > 山梨県埋蔵文化財センター > 山梨の遺跡発掘展2021デジタルミュージアム > 山梨の遺跡発掘展2021デジタルミュージアム旧利根川堤防遺跡
ページID:98896更新日:2021年3月26日
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所在地:富士川町小林
事業名:中央新幹線建設工事
調査期間:令和2年5月29日~7月18日
調査面積:約464.5㎡
時代:近世・近代
調査主体:山梨県埋蔵文化財センター
旧利根川堤防遺跡は、富士川町を流れる利根川の左岸に築かれた堤防跡です。中央新幹線建設事業に伴い、発掘調査を実施しました。
発見された堤防は上部が現代の土地改変に伴って消滅していましたが、川底から高さ約1.5mまでが残存しており、厚さ約10mの堤防であることが判明しました。旧利根川の流路に面した法面には石が葺かれ、盛土層との間に裏栗層が設けられていました。一方、川裏側の法面には葺石がみられませんでした。
葺石は勾配が約70度と急角度で、利根川で採取可能な礫岩、砂岩、花崗閃緑岩などが用いられていました。
調査地点と利根川 |
堤防を覆う葺石(ふきいし)の一部 |
堤防の断面石積 盛土の間に裏栗石が詰められています。 |
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