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所在地:甲府市落合町
事業名:新山梨環状道路東部区間Ⅱ期建設工事
調査期間:令和2年8月6日~12月1日
調査面積:約1,050㎡
時代:中世
調査主体:山梨県埋蔵文化財センター
福部遺跡は甲府市落合地区の濁川・平等川・笛吹川が合流する付近に位置しています。新山梨環状道路東部区間2.期建設工事に伴い、発掘調査を実施しました。
地表下約2.8mにある地層からは、中世を中心とした土師質土器(カワラケ)、鉄滓(鍛冶行為をした際に出る不純物)、中国で作られた青磁、白磁などの破片や宋銭などの遺物が出土しました。遺構は、畑跡2か所、炭だまり1か所のほか土坑やピットなどを確認しました。
調査地点の西側には中世から近世の土豪の拠点とされる遺跡が複数点在しており、福部遺跡はこれらを取り巻く集落の生産遺跡である可能性が考えられます。
A区 炭だまり遺構 |
B区 畑跡 |
古銭の出土状況 |
御土師質土器の出土状況 |
古銭(中世) |
鉢(左)と土師質土器(右)(中世) |
炭だまり遺構から出土した鉄滓(※) ※鉄をつくるときにできる鉄くず |