ページID:38294更新日:2015年2月12日
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山梨県ではナラ枯れ被害やそれをもたらすカシノナガキクイムシの生息は発見されていませんが、近隣県で被害や生息が確認されていることから、一昨年から被害侵入防止のための調査・研究を始めました。その一つがカシノナガキクイムシのフェロモンを活用したトラップ調査です。ナラ枯れは既に静岡県と長野県で発生しているため、一昨年は静岡県境に近い峡南地域に10箇所、昨年は長野県境に近い峡北地域に11箇所設置しました。いずれの箇所もトラップに捕獲された昆虫からはカシノナガキクイムシは発見されませんでした。昨年には東京都の島嶼部や群馬県でも被害が確認され、着実に被害エリアが広がっていること、また、県外からの被害材の持ち込み等による侵入の可能性もあることから、今年は甲府盆地周辺と県北東地域にトラップを11箇所設置しました。設置期間は一昨年からの調査と同様にカシノナガキクイムシが活発に動く6月~8月の2ヶ月間です。
調査・研究期間は3年間ですが、県では関係機関への周知のほか、被害調査手法やモニタリング方法について検討しています。