ページID:42039更新日:2015年2月12日
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2月21~22日に、岐阜県へ視察研修に行ってきました。視察先は、岐阜木材ネットワークセンターと岐阜県庁です。
岐阜木材ネットワークセンターは、岐阜県森林組合連合会の下部組織で、素材流通のコーディネートをしています。ここでは、素材生産者が自ら検知(原木の寸法測定)する「森林評価測定士」という制度を独自に作り、人材育成に取り組んでいます。
検知には細かな決まりがあり、通常は木材市場で行われますが、その作業を山土場で素材生産者自らが行い、市場を通さず工場へ直送することで流通コストを下げ、その分を森林所有者に還元することができます。また、森林評価測定士となることで、どう造材すれば高く売れる材になるかを考えるようになるという効果もあるそうです。
もう一つの視察先である岐阜県庁では、岐阜県森林GISを視察しました。森林GISは森林行政の基盤となる森林情報を管理するシステムですが、膨大なデータを常に最新の状態に保つことが困難であるという問題を抱えています。岐阜県では空中写真を使って森林の異動を確認したり、市町村の協力を得て森林所有者の情報を更新したりする取り組みなどを行っているそうです。また、森林整備を促進するため、一定の条件で事業者に森林の情報を提供する取り組みも行っていました。
今回の視察研修ではとても参考になる話を聞くことができましたが、その一方で、本県で取り組みが遅れているところが見えてきたように思います。この研修で得たことをもとに、関係者と協力しながら本県でも取り組みを進めていきたいと思います。