ページID:38666更新日:2015年2月12日
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8月4日に専門研修「森林作業道の基礎知識」を開催しました。昨年度までは「簡易作業路の基礎知識」という名称で同様の研修を行なっていましたが、昨年7月に林内路網に関する新たな区分が示され、また同11月には「森林作業道作設指針」が策定されるなど、ここ1年ほどの間に林内路網を取り巻く状況がめまぐるしく変化していることもあり、昨年度の倍以上の48名の方が受講しました。
講義では林業の現状、国や県の動向についての話をした後、「森林作業道作設指針」に沿った形で、森林作業道の具体的な設計・施工方法等について説明しました。
また実習では「段切段盛」といわれる路体の構築方法を実演しました。一部の受講者からは「想像以上に時間も手間もかかる」といった感想も聞かれました。
ここ数年、森林作業道の作設が県内でも各地で進められてきていますが、中には2mを超える高い切土、締め固めが不十分な盛土など、不適切な施工も見受けられます。低コストでありながら耐久性のある道を作るという、ある意味相反することを両立させるためには、最低限の手間はかける必要があるということを分かってもらえたことは大きな収穫でした。今後は、こうした施工方法を現場において実践してもらえるよう、普及・指導を図っていく予定です。