ページID:5395更新日:2015年2月5日
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山梨県では、地域活性化や森林整備に寄与する簡易な作業路の作設を推進するため、簡易作業路作設マニュアルを完成させました。これは成熟しつつある本県の森林資源を間伐、択伐により利用しつつ、森林の整備を推進していく具体的な手法の一つとして、現場で使える技術マニュアルです。
今後はこのような作業路を作設しつつ森林整備を推進していくことになりますが、県内林業事業体はもとより、林務行政担当の県職員にとってもまだ共通の認識が得られていない部分もあります。そこで森林総合研究所ではこのマニュアルによる作業路の作設を広めていくための第一歩として、関係職員を集めた検討会を開催しました。当日は県職員、林業公社職員など約25人が、実際にこのマニュアルに則した手法で開設された現場に集まり、作設状況を視察しながら、活発な意見交換が行われました。その結果いくつかの検討課題も指摘されたところですが、まずは条件が許す場所において試行的に取り組んでいくことで話し合いがまとまったところです。
今後森林総合研究所では、このマニュアルによる作業路の作設が出来る人材を育成するための研修会も実施することとなっており、技術手法、現場の選定、担い手の育成を同時進行で進めていく予定です。