ページID:5369更新日:2015年2月5日
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平成20年3月2日に、県森林総合研究所で「森のようちえん」研修が開催され、子どもの保護者、幼児教育関係者、林業関係者、地域づくり団体、企業など、約100名のさまざまな立場の方が参加しました。
また、親子参加を促すため「森のようちえん」形式の託児を行い、20名以上の子ども達も参加しました。
基調講演では、身延山大学教授で、山梨幼児野外教育研究会代表の山田英美先生が、30年近い研究会の活動経験やレイチェルカーソンのセンスオブワンダーを引用し、”自然体験は子どもの心身の発達に大変重要なこと”というお話をされました。
その後、県内の事例として、「山梨幼児野外教育研究会」若杉純子、「キープ森のようちえん」小西貴士、黒田あや、「北杜市森のようちえんピッコロ」中島久美子、「Fujiこどもの家バンビーノの森」堀内治美の各氏から、活動の状況などについてご紹介を頂きました。
最後に、「NPO法人ちびっこはうす」の宮沢由佳氏が、子育て支援団体の立場から、都市部と山梨県内の自然体験に関する意識ギャップの存在や、地方部における「森のようちえん」の普及について提言を頂きました。
午後は、30名程の方で、地域の子どもたちが自然体験や野外保育を享受できる社会・環境をつくるには、どうすればよいのか、といった内容でワークショップを行いました。
この中では、行政と連携した幼稚園や保育園職員向けの研修会、一般向けの情報提供が大切ではないかとの意見が多数出ました。
折しも、研修当日の晩には、ドイツの「森のようちえん」を紹介する番組が放送されるなど、社会の関心は高まりつつあります。
普及指導部としても、「森のようちえん」をはじめとする自然体験や野外保育が県内で広がるよう、活動を継続していく予定です。