ページID:5373更新日:2015年2月5日
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峡南林務環境事務所管内の素材生産者で組織される峡南地区素材生産事業者協議会では、このほど長野県の北信木材生産センター協同組合への先進地視察研修会を実施しました。当協議会でも低コスト林業実現のため、高性能林業機械の導入や列状間伐の実施について模索しており、団地化や列状間伐の導入、機械化の推進により、大きな成果を上げている長野県の北信木材生産センターの活動状況を視察し、今後の活動の参考にしようとするものです。現地では午前中、組合事務所にてスライド等により組合設立の経緯、木材生産量の年度別推移、信州型搬出法と呼ばれるタワーヤーダとジグザグ滑車を使った魚骨型列状間伐の集材方法の説明等を担当者からしていただき、午後は搬出の終了した現場を見学しました。当地の主な造林樹種はスギとカラマツでヒノキはなく、スギとカラマツからの収入間伐により所有者にわずかだが利益を還元(へクタール当たり平均5~6万円)しているとの話で、補助金を活用しながら採算ラインぎりぎりのところでがんばっているとの説明がありました。また、間伐方法は100%列状間伐で、メートル当たり開設費1,000円以下の簡易な作業路を開設し、フォーワーダによる運材と11tトレーラーによる運搬を行い、できるだけ架線系集材は使用しないことや、無駄な小運搬を省くことによりコスト低減に努めているとのことでした。現場や担当者の説明からコスト削減への真剣な取り組みがひしひしと感じられ、大変勉強になる研修会となりました。