ページID:5353更新日:2015年2月5日
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林業の中でも最も厳しい作業の一つとされる下刈り作業は、傾斜地で移動しながらの作業を炎天下で強いられることに加え、使用する肩掛け式ポータブル刈り払い機から発生する騒音と振動が疲れを助長する一因にもなっています。このような厳しい作業環境を改善するため、刈り払い作業のさらなる機械化が待ち望まれていました。
このほど農林業機械メーカー(株)築水キャニコムから、歩行型クローラ式草刈り機“ブッシュカッター ジョージ Jr. 草なぎ”が発売されました。林業現場からの数々の要望を採り入れて製品化したとのことで、小型でありながらも大型機で定評のあるハンマーナイフモアを備えたこと、登坂や不整地の走破性に加え傾斜地での転回を容易にするクローラを採用したこと、フレックス機構の採用により地面の起伏に追従した作業を可能にしたことなどが大きな特徴です。
そこで森林総合研究所普及指導部では早速メーカーからデモ機を提供いただき、県内事業者の方々とともに現地にて検討会を開催しました。メーカー担当者による説明やデモンストレーションの後に、刈り高や刈り取り具合、走行性や操作性などなど様々な意見が交わされました。
今回の検討会では大きな問題点の指摘もなく終わったことから、今後は緩傾斜地での刈り払い作業を中心にこの種の機械の導入がすすむことにより、労働強度の軽減、作業の省力化に役立つものと期待するところです。